内容説明
1930年代半ば、戦争へとひた走る暗い世相の中、京都に一つの新聞が生まれた。「読者の書く新聞」を目指し、戦後「日本における反ファシズム文化運動の記念碑的な出版物」と賞賛された『土曜日』である。その編集・発行名義人であった斎藤雷太郎への聞き書きによって『土曜日』とその時代を描き出す。京都新聞で大反響を呼んだ連載の書籍化。
目次
第1章 週刊新聞が京に(反ファシズム運動の記念碑 週刊新聞が京に;わが“出世”のあと ほか)
第2章 職人から役者へ(読者の書く新聞;庶民の発想から ほか)
第3章 映画界の片隅で(にわか小屋の芝居;「乃木劇」の一座に ほか)
第4章 読者の書く新聞(『土曜日』を語る;役者の夢果たせず ほか)
第5章 夢の後始末(吉本興業で一年間;徴用のまま終戦へ ほか)
著者等紹介
中村勝[ナカムラマサル]
1940年、山口県周防大島生まれ。同志社大学経済学部卒業後、63年に京都新聞入社。主に文化部畑を歩み、94年に編集委員に。2019年1月10日、78歳で死去
井上史[イノウエフミ]
1957年、京都市生まれ。同志社大学大学院文学部文学研究科修了。新聞社、編集プロダクション勤務の後、生協運動史編纂などに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
-
- 電子書籍
- NHK みんなのうた 2025年4月・…
-
- 和書
- 優雅に叱責する自転車