内容説明
共感に疲れた人に、社会に疲れた人に、生きることが不向きな人に、地獄にいるあなたに。共感社会の、歪みの渦の中「感じなくてもいい」「分かち合わなくてもいい」詩集がいま誕生。“感情を”、“私を”、“魂を”表す言葉が足りなくても、君は君のままでいい。君の地獄と僕の地獄は違うし、“僕は君ではない”けれど、隣に立っていることはできるよ。もしも“心中するなら”僕の“五分後に頼むよ”。第一回RANGAI文庫賞受賞作。
目次
朝のあいさつ
飢餓
並列
それは音楽であり戯れであり割腹である
明日には温帯低気圧へ変わる
勤勉
都度、恋をした男へ
白線の内側へお下がりください
共感のバリエーション
夏の夜に
振り向かなかった人へ
向きと不向きだけの
人事発令が出た日に
グランドトータル
指先だけは絶えず雄弁な嘘をつく
確信
帰路
私の好きなひと
あい
シャバ
厳かな身支度
横になっても眠れない
夜のあいさつ
著者等紹介
沙界夜[サカイヨル]
1991年神奈川県生まれ。会社勤めのかたわら詩作に励み、本格的に投稿した初めての作品で第1回RANGAI文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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