内容説明
現実世界からいつの間にか異世界に迷い込む、手触りの異なる不思議な掌編20編!劇団EXILE秋山真太郎、渾身の小説デビュー作。
著者等紹介
秋山真太郎[アキヤマシンタロウ]
1982年7月8日生まれ、長崎県出身。2009年、劇団EXILEのメンバーとなる。舞台、映画を中心に俳優として活躍。さらに俳優だけでなく、脚本や映画プロデュースも手掛ける。『一年で、一番君に遠い日。』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかん
3
異世界に迷い込んだようなそれぞれ手触り異なる不思議な短篇集。図書館本で表紙が魅力的だったから手に取りパラパラ読んでそのまま一気に読んだ。どんな人が書いてるのか全く知らなかったから読了後にEXILEに所属されている方だと知り驚いた。2019/10/27
響
1
かなり個性的な短編集。 長崎弁の会話は、100%ネイティブで読めた(笑) 独創的。2019/09/25
よっちん
0
「モテ木」はおもしろかった。SSというか冒頭…?みたいなのもあった。 図書館2020/12/28
柑橘
0
秋山さんが書かれたので手に取りました。ごく日常のひとこまから、ぐっと不思議な方向へ話のベクトルがねじれていくショートショートらしいものばかりで、びっくりでした。台詞の調子や描写もとても小説らしい言葉遣いで本当にすごいです。戦争や長崎のお話に、秋山さんならではと感じました。ラップしてる話もあって、こんなに言葉を扱える方なのかと驚きました。フィンガーボールの水は飲まない、という一文にもしや同じ道徳の教科書を読んだことあります!?となりました2019/09/08
LcK0812
0
良くも悪くも昭和である。スペキュレーティブ・フィクションの続くこの短篇集に出てくるのは、多くが価値観の古いおじさんであり、彼らなりの恨みつらみを述べるのだが、申し訳ないが共感はできない。モラハラ夫はいても父親があまり見えないのも少し気になった。 個人的には「八日目」が好き。「風をさがしてる」も古い邦画の雰囲気があって良い。雑に政治を語る短編は読み飛ばしました。2019/08/28