出版社内容情報
エッセイの名手が贈る33編――。
「誰かの中で生きている。つくづく、しみじみ、美しい」
文章力に定評があり、過去に小説・エッセイ集を出版、2017年から有料メールマガジン「marble」で編集長もしている
著者によるエッセイ集第2弾。
「水道橋博士のメルマ旬報」(2013‾2017)、「marble」(2017‾2018)に執筆した100本以上のエッセイから厳選した
33本を収録。
出演作の話から、芸歴、夢、家族や祖父・祖母との思い出、エンターテインメントのこと、仕事観、身の回りで起こった出来事などを、
ときに感動的に、ときにユーモアを交えてつづっています。
酒井若菜[サカイワカナ]
著・文・その他
内容説明
エッセイの名手が贈る33編。
目次
見せパン
映画『遺体』
Don’t worry!ダイジョウブ!
君じゃない。
オアシス
潮来の伊太郎
PRIDE
ビロードのカイロ
天国航路
真夜中散歩〔ほか〕
著者等紹介
酒井若菜[サカイワカナ]
女優、作家。96年デビュー。08年には初の著書となる小説『こぼれる』を発売(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
94
若さにすがりつかず、顔のシワだけでなく心のシワを演じられる女優になりたいという彼女。凛とした羞恥心を持つ彼女の美しさの概念がとても好きだ。心の中に溢れる言葉を垣間見せながらも「全部嘘」と、清流で魚がキラリと光りながらその姿を翻すように、本音の行き先を雲散霧消させる照れに本質のしっぽが見えるようで微笑ましく、そしてある日の想いの断片たちに時折涙が止まらなくなった。年を重ねる程に奥行の柔らかさを増していく若菜ちゃんの、語らず消した「ほんとう」のその後がまた読める日を楽しみに待ちたい。2020/08/18
ヒロミ
20
若菜さんの2冊目のエッセイ集。あとがきが素晴らしくてちょっと泣いた。こんなに心に沁みる文章を書ける女優さんて希少。年に一冊は出してほしいなー。宇野あきらさんの表紙も素敵。2020/08/14
ズー
16
神保町の本屋で、せっかくだから興味あるサイン入りの本を買おうと思って買ったのがこの本だった。決めては好きな宇野亜喜良さんのイラストとパラっと開いたら、自分も読んで面白いと思った、ノーラエフロンの本についての事が書かれていたし、エッセイも好きなので。で、家帰ってから「あれ?酒井若菜って!え!」って気づいた。正直本を出していることも知らなかったけど出会えてよかった。祖父祖母絡みのお話も素敵だし、え…大丈夫?でも面白い😂なエピソードなど。そして同い年ってのも嬉しかったり。2021/09/10
武蔵野きつね
14
グラビアアイドル、女優として活躍する酒井若菜さんだけど本をよく読むし文章が得意でエッセイ作家としても活躍してる。うたかたのエッセイ集は前に読んだ心がおぼつかない夜にに比べると恋愛感とか仕事感とか前向きな話が多かった。2020/05/17
橘
13
酒井さんご自身のお話もピリッと素敵で、周りの方々についてのお話も愛情溢れてました。「天国には砂糖がない」はあまりにあっけらかんとしていてびっくり。酒井若菜さんますます好きです。宇野亞喜良さんの装画も美しくて良いです。2021/02/11