内容説明
紙の力、本の力、そして本と人をつなぐ本屋の力を信じて震災を経験したものとして連帯する。思いをつなぐことは難しく、つながりを継続することもまた難しい。しかし震災を教訓に思いを届け続け、つながりを模索する古書業界の姿がある。
目次
1 はじめに(古書業界のスタイルと最近の流れ;古本屋は減っているか;ネット販売の拡大)
2 東北の古本屋案内(岩手県の古本屋;宮城県の古本屋;山形県の古本屋 ほか)
3 東日本大震災と古本屋(二〇一一年東日本大震災と古書店―被災地福島県を訪ねて;二〇一二年震災後一年レポート―福島・宮城の古書業界;二〇一三年被災地古書店の模索―地域に根差した復興へ ほか)
著者等紹介
折付桂子[オリツキケイコ]
1961年、福島県伊達郡保原町(現・伊達市)に生まれ、東白川郡棚倉町に育つ。東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程社会選修卒業。大学では日本中世史ゼミに所属、東京学芸大学名誉教授・故佐藤和彦氏の教えを受ける。1984年、日本古書通信社入社。『日本古書通信』『全国古本屋地図』などの編集に携わりながら、古書業界の人々と親交を深める。2011年3月の東日本大震災以降、東北被災地の古本屋を継続的に取材し、2019年『東北の古本屋』(私家版)を刊行。震災に負けない古本屋の姿を記録、伝えることをライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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