出版社内容情報
菊野 雅之[キクノ マサユキ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんえい
3
第一部は流し読み。第二部は『平家物語』の教材論について具体的に言及されていて参考になる。昨年度、「敦盛最期」を授業で扱った際には武士らしさと親らしさとの間で葛藤する熊谷の人物像を考えさせる学習活動を行ったが、それは小説の読解でも可能なのではないか、本質的な古典文学作品の読みにはならないのではないか、と自問し続けている。古典を我々に身近な普遍的な作品として捉えさせることよりも、現代から遠く隔たった異質な他者として捉えさせることがまずは必要になるのか?2025/09/11
ozean-schloss
1
古典教育の根本「古典教育は何のためになされるのか」について国語教育史や古典文学研究の知見から読み解いた書。星3。元が大学の論文であることもあって論のプロセスも丁寧なものになっている。 が「古典教育のオーバーホール」が目的である割には、国語教育のもう1つの古典である漢文や、世間一般的な「古典」(クラシック音楽や諸学問の古典研究など)について言及がない。 「古典教育」の対象が日本の古典文学のみという現状が問題の根幹なのに、本書ではその問題の根幹に迫っているとは言い難い。2022/11/01
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