感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
113
私の今年の読書の課題は「SF」と「古典」本書は図書館の返却棚にあって素敵な表紙だったから。世間的には古典は難しい、つまらない、堅苦しい、敷居が高いらしい。わたしはそうは思わないのだけれど…。自分の読んだ本が書店や図書館で見つけたとき、親しみ深く感じられる。また、それらが再刊されたり文庫その他別のかたちで出た時も手に取ってみたくなる感じ…共感できました。そして文学作品は読まない限りその人にとって「存在」しているとはいえないのです。解説を読んでも、あらすじを理解してもダメで作品を読む「経験」が必要とのこと。2023/09/10
流之助
9
いまから読むというのは、nowであり現代の視点で読むということを指すという。「源氏物語」を読み始めて、現代語訳では物足りず原文に当たっている現状と重なってとても面白く読めた。私は学生時代は古典を特に必要としていない状態で学習していたけれども、大人になった今、楽しく古典を読みたいと思った時に、学生時代の素地が大いに助けてくれているのだから、不要と切り捨ててしまったらただひたすら精神性が貧しくなるだけなんじゃないかと思った。2025/05/02
mick
2
古典を学ぶことの意味とは、となると哲学的な問題になってくる。人によって何が必要なのかは違うし、感性も環境も異なる。中国の友人は、中国では古典である漢詩、四字熟語など、知らないと話にならないと言っていた。日本では古典が嫌いになるのは試験、それに伴う教え方が大きく影響する気がする。2022/04/01
tsumugi
1
読まなければはじまらないなんて当たり前のこと、と思って読み始めたが、いや、自分は本当に「読んで」いたのだろうか?海外の翻訳書を読むごとく、オリジナルと手元のテキストに違いがあるかもしれないという意識すらなかったし、違いの生まれた理由など更に埒の他。それでも「読まなければはじまらない」し、奥深い世界を知ったからには私も「読んでみたい」と思うのだ。勉強になりました。2023/01/25
紅林 健志
1
古典文学をどう読むか、なぜ読むかをテーマにした入門書。文学史の説明や作品紹介を主とした入門書とはちがって非常に刺激的だと思う。 第一部と第四部、第二部の「漢詩の読み方」、第三部の「古典との向き合い方」あたりが特に興味深かった。2021/12/24
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