書医あづさの手控(クロニクル)―書誌学入門ノベル!

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書医あづさの手控(クロニクル)―書誌学入門ノベル!

  • 白戸 満喜子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909658418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0000

内容説明

代々続く書医(書物のお医者さん)の家に生まれたあづさは、早世した兄・葵に代わり、家業を継ぐことを決意する。しかし書物について知識のなかったあづさは、見ただけで紙の原料がわかるふしぎな力を持った双子の妹・さくらとともに、修行にまい進してゆく。

著者等紹介

白戸満喜子[シロトマキコ]
博士(文学)。青森県立弘前高等学校卒業。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業後、法政大学大学院にて日本文学(近世)を専攻。指導教授は松田修。原典・現物にこだわる研究姿勢を継承している。慶應義塾大学の無料公開オンライン講座FutureLearn「The Art of Washi Paper in Japanese Rare Books(古書から読み解く日本の文化、和本を彩る紙の世界)」で講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ででんでん

85
「書誌情報は目の前にある現物、つまりその書物に関する情報を、文字だけでどこまで正確に伝えられるかが肝要とされています。見たり触ったりしていない人に、まるで見えたり触ったりしているかのように伝える、という表現力が必要になる」改めて腑に落ちる。その蓄積であるのがデータベース。付録の書誌学講座で、何となくあいまいに知っていた本の成り立ちや構造について、裏打ちされ得心する部分がかなりあって勉強になった。「教えられねえってのは、とどのつまり知らねぇってこと、頭ん中に入ってねぇってことっすよ。」漢字が難しかった…2021/07/15

へくとぱすかる

63
書誌学という言葉をまちがって理解していた。てっきり近現代の活字本の歴史的な話かと。「江戸時代以前の書物の研究」とのことで、和紙の素材や蔵書印、かがり糸の知識などなど。和紙とでんぷんのりを使って、こわれそうな現代の古本を修理したことがあるが、作中にでてくる「書医」は、そんなレベルをはるかに超えて、書物に関してもっとも専門的な領域を描いている。入門ノベルだけあって小説としては展開がものすごく速く、もっとゆったり読めるとありがたい。「ビブリア」や「京都三条のホームズ」のような雰囲気であり、シリーズ化してほしい。2022/01/19

よっち

39
代々続く書医の家に生まれて、早世した兄・葵に代わって家業を継ぐことを決意したあづさが、見ただけで紙の原料がわかる不思議な力を持った双子の妹・さくらとともに、修行に邁進する青春小説。書誌学も学べる入門書的ノベライズで、祖父の後を継ぐべく双子の妹とともに姉妹で古書の違いや特徴を学びつつ、カナダからの留学生を受け入れたり、京都に修行に行ったり、亡き母縁の紙の研究者や久しぶりに父と再会してゆく展開は、解説もわかりやすくていろいろなるほどなと思う部分がたくさんありました。巻末についている書誌学講座も良かったですね。2021/02/24

禿童子

37
一般向けの書誌学の紹介者としては林望という先蹤もあるが、若手の研究者が後に続いているのは心強い。がんぴ・こうぞ・みつまた、といった和紙の原料植物の知識から、中国では竹から造られた竹紙があるなど、紙に重点を置いて書誌学のABCに自然に導かれるように書かれたラノベ。中国、韓国、日本で本の綴じ方にも特徴がある。青少年向けに書かれた本としては漢字が多いので読み進めるのは楽ではないけど、純粋な研究者が書きおろしたラノベとしては良く出来ている。本の内容に踏み込んだ書誌学ノベルの続編を読んでみたくもある。2021/05/03

キリル

19
モノとしての本を取り上げた、ノベル形式で学ぶ書誌学の入門書。結構ハイペースで物語の舞台がころころ変わるのでちょっと苦労しましたが、書医になるため修行に邁進するあずさ・さくらの双子姉妹を通して紙の種類や装丁について楽しく学ぶことができますした。巻末には本文の内容を詳しく解説した書誌学講座もあるので、全く知らないという人もこちらから読めば本文を楽しめるように工夫されているのもよいと思います。古書の修繕とかやらないのでかつて学んだ知識もうろ覚えでしたが、そういえば講義で出てきたなぁと懐かしい気持ちで読めました。2021/03/20

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