内容説明
本書はデジタル学術空間をつくりあげることについて、仏教学のかかえた課題をさまざまな角度から追究しながら、次世代人文学のモデルを提示しようと試みたものだ。人文学の展開には、新たに生まれつつあるデジタルの学知との対話が、いまや不可欠なものとなっている―。
目次
prologue 情報通信革命と人文学の課題
第1部 デジタル学術空間の作り方(デジタル学術空間の作り方―SAT大蔵経テキストデータベース研究会が実現してきたもの)
第2部 仏教学とデジタル環境から見える課題(デジタルコンテンツを作る・使う;研究基盤を作る;epilogue 人文学の将来)
著者等紹介
下田正弘[シモダマサヒロ]
1957年生まれ。東京大学教授(人文情報学拠点長)。東京大学文学部印度哲学印度文学専修課程卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。この間に、ロンドン大学(SOAS)、スタンフォード大学、ウィーン大学で客員教授を務める。仏教聖典形成史、仏教思想研究を専門としつつ、大蔵経のテキストデータベース化事業を担い、日本における人文情報学の普及に取り組んできた。日本デジタルヒューマニティーズ学会議長、会長を務め、現在、日本印度学仏教学会理事長
永〓研宣[ナガサキキヨノリ]
1971年生まれ。一般財団法人人文情報学研究所主席研究員。筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科単位取得退学。博士(関西大学・文化交渉学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所COE研究員、山口県立大学国際文化学部助教授等を経て一般財団法人人文情報学研究所の設立に参画。これまで各地の大学研究機関で文化資料のデジタル化と応用についての研究開発と教育に携わってきた。学会関連活動としては、情報処理学会論文誌編集委員、日本印度学仏教学会常務委員情報担当、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会議長、TEI Consortium理事等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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