フライデー・ブラック

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784909646279
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

著者等紹介

アジェイ=ブレニヤー,ナナ・クワメ[アジェイブレニヤー,ナナクワメ] [Adjei‐Brenyah,Nana Kwame]
1991年、アメリカ・ニューヨーク州オールバニー出身。ガーナからの移民である両親のもとに生まれ育ち、十代の頃から文学に親しむ。ニューヨーク州立大学オールバニー校を卒業後、名門シラキュース大学大学院創作科で修士号を取得。2018年秋にアメリカ本国で刊行された『フライデー・ブラック』は、新人作家のデビュー作ながら大きな注目を集めた

押野素子[オシノモトコ]
翻訳家、ライター。東京都江東区出身。米・ワシントンDC在住。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

112
何ともシュール。人種差別や格差など今のアメリカの問題をショッキングなパロディ劇のように描いた物語にやられた。滑稽だが、どこかクールな目線で見据えているように感じるのは作者のルーツによるか。余計なものが削ぎ落とされた文章は簡潔ながら引き込む力があり読み手の心をぐらつかせる。ブラックネスという意識、利己的論理が蔓延る社会、客と店員の熱狂に反比例する格差のもの哀しさ。胎児の話は最初エグイと思ったが徐々に愛おしさが。現実のやるせなさが限界を超えたアイロニー。唾ではなく光を吐く(spit)という題名が願いに思えた。2020/02/08

ずっきん

78
「心に描くものは、すべて君のもの」ケンドリック・ラマーのこの5語から幕を開ける、まさに「今そこにあるディストピア」集。掴みの「フィンケルスティーン5」これがいきなり凄い。語らず読ませる手法、じわじわと世界に引きずり込む構成が抜群。暴力へと追いつめられていくエマニュエルに対し、俯瞰ではいられない。資本主義を痛烈に皮肉る表題連作は、読んでいて脱力するほど情けなく、哀しい。寄る辺なく不安と苛立ちのダンスを踊る登場人物たち。あらゆる舞台でわたしはそのダンスを堪能する。間近に寄り添い、一緒に身体を揺らすのだ。ただ→2020/06/27

ヘラジカ

61
背表紙でケンドリック・ラマーの「To Pimp a Butterfly」が挙げられていたが、それも宜なるかな。冒頭で彼のリリックが引用されているからのみならず、一作目の「フィンケルスティーン5」からあの名盤を思い起こす程の、怖気を震うような迫力があるからだ。黒人視線から観た社会の狂気、暴力を誘発する不条理。「これこそ、世間がイメージする黒人の振る舞いなのだから」この一文には心底ぞっとした。必読の一作だと思う。表題作も同じく必読。「ジマーランド」は一読の価値あり。地獄のような怪作「閃光を越えて」も凄まじい。2020/02/02

R

53
現状に対する強い憤懣を感じる短編小説集でした。SFめいた内容もあるのだけど、描かれている内容は差別に繋がる、不当なものへの怒り、あるいは諦め、ゆがみそのものといった感じでメッセージ性が強い。実際に起きていそうな事件だと思えるような、偏見が生み出す事件や商売といったものをグロテスクに描いていて重たい。ある種の固定観念に、すべての人が囚われて、その通りに振舞ってしまうことすらあるような恐怖と呼べばいいのか、正しいを強要される世界の行きづらさというのを読んだように思う。2021/01/11

ワッピー

47
ガーナからの移民作家による短編集。”Black lives matter!”の背景にある状況を思い知らされました。60年代公民権運動期にブラック・パワーの台頭がありましたが、当時より人権意識は大幅に後退している印象です。差別だけがテーマではありませんが、同じ人間なのに日常生活がここまで困難になるこの感覚はあらためて衝撃的でした。SFもあればブラックコメディ(もちろん本来の意味で)もあって一筋縄ではいかない作家ですが、「激痛」が日常感覚であることはブレていません。「伝える言葉」の強さを再認識しました。2020/06/27

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