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内容説明
手塚治虫、江戸川乱歩、「神田川」(かぐや姫)からビニ本、自販機本、ブルセラ、フードルまで、“伝説”はこの街で生まれた。この地を40年追い続けたノンフィクション作家が満を持して放つ、東京の異界シリーズ第5弾!!
目次
第1章 父と陸軍と高田馬場
第2章 ビッグボックス広場の憂鬱
第3章 『神田川』はいかにしてフォークの聖地となりしか
第4章 鉄腕アトムに秘められた高田馬場の謎かけ
第5章 野心ある若者たちはヘアバレーを目指した
第6章 性と死が織りなす街
第7章 伝説の風俗店
第8章 乱歩の下宿屋
第9章 高田馬場女優殺人事件
第10章 父の点鬼簿
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
1956年埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆内容はノンフィクション・小説・エッセイ・評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
44
この街にはいろいろな思い出があります。中学生の時、今の西友の地下にあったパール座でチャップリンの2本立てを見たことが一番の思い出。そして、噴水の看板。この街から始まることは多く、さて池袋にするか新宿にするかは、先に来た方に乗って出かけたこともあります。著者とはほぼ同世代なので、妙にシンクロすす内容に、何とも感慨深い思いです。おそらく、この街は希望と挫折の巣窟なのだろう。2019/06/12
おいしゃん
25
このシリーズはついつい読んでしまうのだが、今回は著者の馴染みの地ということもあり、半分思い出アルバムといったテイスト。それでも、手塚治虫ら著名人とのゆかりからアングラ話まで、いつも以上に色々な角度から楽しめた。2023/01/18
あーびん
19
東京の異界シリーズ第5弾。そういえば高田馬場は行ったことがないかも。神田川、早稲田大学、手塚治虫、乱歩の下宿屋、村西とおる、ブルセラ、著者の父親の記憶の中の三億円事件。土地勘のある人はさぞや楽しめるんだろうな。今度東京に行くときは社会勉強もかねてぶらぶらしてみたい。街の歴史を知っているといないでは、何気なく通過したところでさえまるでちがう印象になることがあるから。2019/10/02
DEE
14
今回の舞台は高田馬場。 子孫に伝えるべき正当な歴史から、エロやアングラまで網羅されているのがこのシリーズの魅力。 フォークの名曲「神田川」のエピソードが泣かせてくれる。 最終章は著者の父母に関すること。わりとドラマティックでこれも泣かせる。 町にも人にも歴史があり、生きるということはその歴史をちょっとずつ延ばすこと。 あまり土地勘のない高田馬場だけど、アジア料理でも食べに行こうと思った。2019/11/17
スプリント
9
少し想像していたイメージと違ったが楽しめた。 2022/02/17