星と祭 (復刻版)

個数:

星と祭 (復刻版)

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ 46判/ページ数 636p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909623027
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

会社社長の架山は琵琶湖の遭難事故で、大切な娘を失う。娘の遺体は七年経っても上がってこない。死を受け入れられない架山は、それを「生と死」の間に存在する“もがり”の期間と捉え、心の中で娘との対話を始める。ある日、娘とともに死んだ青年の父親・大三浦に誘われ、琵琶湖近くの古寺で十一面観音に出会う。「観音が人間の悩みや苦しみを救うことを己に課している修行中の仏様である」と聞いた架山は、十一面観音の虜となり、湖畔の十一面観音を巡り始める。そんな中、ヒマラヤでの観月旅行に誘われ、娘と二人だけの対話を持つために、ヒマラヤ行きを決心する。月光を受け、神々しく輝く雪山に「永劫」を感じた架山は―。娘の死を「運命」と受け止め、悲しみを乗り越えようとする架山と、死者の霊を祀り「鎮魂」するためにひたすら手を合わせる大三浦。二人の父親を通して、「愛する者の弔い方」を丹念に描き切った感動の長編小説。

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907~1991。北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
何度目かの再読です。何年か前にこの本が琵琶湖のほとりの十一面観音があるところで復刊されたということで手に取りました。最初に読んだときの印象がよみがえりました。会社人であった主人公が娘を失いその娘の心を求めて十一面観音に出会います。そこで琵琶湖の周りの十一面観音巡りを行います。私もこの本を読んで何度か渡岸寺を中心とした十一面観音巡りを行いました。再度訪ねたくなりました。新年に読むにはいい本でした。2023/01/01

kawa

32
別離した妻との間に出来た17才の最愛の娘が琵琶湖で行方不明に。懸命の捜索も虚しく遂に遺体は見つからない。その痛手を引きずる主人公の内省を、ヒマラヤへの観月旅行、同時遭難した青年の父親らとの交流、琵琶湖畔に在する数々の十一面観音像仏などを通じて描く。子供の死という重いテーマ、著者の巧みな配剤で読み手の息切れを許さない展開に参りましたの感。何度か訪れている琵琶湖畔の古寺巡りも、本書を刺激に再開しよう。2024/04/16

mayumi

22
子を喪った二人の親の悲しみの向き合い方を描いた長編小説。主人公の架山は前妻との間にできた高校生の娘を琵琶湖でのボート事故で喪う。ボートに同乗していた男子大学生の大三浦と共に湖中へと沈んで発見されないまま、七年の時が過ぎていた。架山は大三浦の父親に誘われて琵琶湖周辺の十一面観音を参拝し、そこに救いを見出す‥というストーリー。この小説はヒマラヤ観月も描かれるけど、そこに必然性を感じない。ダラダラと長い。あと、タイトル。星は運命、祭りは鎮魂を意味してるそうだけど、作中ではそんなこと一言も書かれてない‥。2024/05/05

アメヲトコ

11
愛する人を突然喪ったとき、人はその死をどのように受け入れていくのか。湖国の十一面観音の里とヒマラヤを舞台にした壮大な長編小説です。先月、高月の渡岸寺の十一面観音をふらりと訪れたとき、復刻されたというこの本を拝観受付で目にし、何か惹かれるものがあって購入しました。旅での出会いというのはありがたいもので、またいつか湖北にもと思いました。2021/11/12

デンプシー

6
ヒマラヤへの旅で、祈りながら暮らす人びとや永劫の時間の流れに触れたときに、素直な気持ちで、許せない人も忘れられない悲しみも愛おしく遠くのものになる。主人公と共に旅をする様な気持ちで、読み進めると、そんな気持ちにこちらもなってくる。琵琶湖の周辺の十一面観音様にお参りしたくなる。読んでいく中でこっちも主人公の気持ちになる。したがって、ストーリーが進む中で主人公が出会う新しい現実解釈にも主人公と同じで驚き感動する。これを初めから構想して書いたとお思われる。井上靖の凄さ。2021/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14587905
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品