内容説明
「我々は彼らを忘れない」知られざる英国人たちの物語。平野丸(日本郵船)とは、イギリスと日本を結んだ定期旅客船。第一次大戦末期、ドイツのUボートに撃沈され多くの犠牲者を出した。そして海沿いの英国の村に流れ着いた日本人らの遺体を、地元住民が手厚く埋葬した。それから100年。長い年月の中で失われた墓標を再建しようと、英国の人々が立ち上がった。
目次
1 はじめに
2 慰霊碑建立
3 荒天の中で
4 犠牲者たちの群像
5 刻まれた名の主を追う
6 第一次世界大戦とUボート
7 第一次世界大戦と日本
8 平野丸という船
9 スペイン風邪の時代
10 記憶を紡ぐ
11 おわりに
著者等紹介
島崎淳[シマザキジュン]
1965年、宮城県生まれ。共同通信社記者。東京大学教養学部卒業後、1988年に入社。岡山、北九州、福岡の支社局、社会部を経て、99年外信部。エルサレム、バグダッド、カイロ支局長としてイスラエル/パレスチナ紛争やイラク戦争、「アラブの春」など中東情勢をカバー。2016年から19年までロンドン支局長として、英国のEU離脱や日英関係を取材した。現在、経営企画局総務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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