内容説明
ベートーヴェンの9つの交響曲全部を毎年大晦日に一挙に演奏するという世界でも類を見ないマラソン演奏会を続けて、今年でもう17年。そのたびに出されるプログラムも充実していて読み応えがあると評判に。その話題のプログラムに掲載された論考・エッセイを選りすぐり、さらに「引っ越し」や「食生活」についての新原稿を加え、2020年のベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーに、待望の書籍化!岩城宏之が、ロリン・マゼールが、小林研一郎が、渾身の力をこめて全曲を振り切った、輝かしくも新しい伝説の記録。苦難の時代を乗り切るための力が、ベートーヴェンの音楽にはある!
目次
1 ベートーヴェンの9つの交響曲について(履歴書;ベートーヴェンとは何者か;ベートーヴェンの新しさ ほか)
2 ベートーヴェンの人物像・ベートーヴェンが生きた時代(人物関係図;ベートーヴェンの「天の時、地の利、人の和」;ベートーヴェンの通ったカフェとワイン ほか)
3 演奏家・聴衆にとってのベートーヴェン(ウィーンフィルとベートーヴェン―ウィーンフィル団長、ダニエル・フロシャウアー氏へのインタビュー(聞き手:武田倫子)
ベートーヴェンにまつわるエピソード
オケマンにとってのベートーヴェン ほか)
著者等紹介
三枝成彰[サエグサシゲアキ]
作曲家、日本作編曲家協会副会長、日本交響楽振興財団理事、東京音楽大学客員教授。1942年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞を受賞。2007年、紫綬褒章受章。2008年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞した。2011年、渡辺晋賞受賞。2017年11月、旭日小綬章を受章。2020年11月、文化功労者顕彰を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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