内容説明
戦時下に生まれ、両親の別離、薄幸の少女時代を過ごし、そして訪れた輝かしい栄光。出会いと別れ、家庭の温もりに焦がれながら、子育てと二度の離婚を経験し、晩年はユニセフ親善大使として命の救済に奔走した。天性の女優オードリー・ヘプバーンの生涯をつづる。
目次
第1章 貴族の子
第2章 戦争の子
第3章 女優の卵
第4章 タバコ売り娘、スターに
第5章 結婚より映画を
第6章 仕事と私生活
第7章 母になる
第8章 マイ・フェア・レディー
第9章 新しい人生
第10章 昔からのファン・新しい男
第11章 命つきるまで
著者等紹介
ギトリン,マーティン[ギトリン,マーティン] [Gitlin,Martin]
オハイオ州クリーブランド在住のフリーランス著述家。高校生向けの歴史の本、伝記を多数手がけている
中尾ハジメ[ナカオハジメ]
1945年東京生まれ。翻訳家。元京都精華大学教員、同学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
4
世界的女優オードリー・ヘプバーンの自伝。 幼年期、デビュー前後、開花時、晩年ユニセフ大使の活動に分けて執筆されている。 ゴシップ記事ではなく、周囲で仕事をするプロデューサー、俳優に取材して本人にもインタビューしながら書かれている感じです。 あれだけの名声を得ながら、家族との時間を大事にして、晩年ではユニセフ大使に身をささげた活動を自らの使命と捉えていたかのようです。 アフリカでの紛争を止めるために、アメリカ議会で講演するなど、ブッシュ大統領をも動かして平和に貢献した、 心から尊敬できる女性だと思いました。2019/02/27
やよい
2
オードリーの人生を切り取った本。そのとき本当は何を考えていたか、もうわかる術はないけれど。だけど、彼女の世界の子どもたちへの愛は本当だっただろうなと思う。2019/12/08
アオ
1
孤独な幼少期を経て、愛を信じ慈しみと高潔をつらぬいた。今なお、世界中から愛され続ける永遠の妖精。その人生。10代のころ初めて彼女の映画を観たときこんなに美しい人がこの世にいるのかと衝撃を受けて夢中になった。1月20日が命日ということもありよみ始めたが、どちらかというと影の部分にスポットを当て、スクリーンでは見せない姿がここにあったと思う。若いころの無邪気さと晩年には落ち着きと気品が溢れていたが、生涯曲げることのない芯があると思った。彼女がスクリーンで微笑むとき、私も思わず微笑み返してしまう。2021/01/18
Kanako ONO
1
大好きなオードリー・ヘプバーンの伝記。戦時中の彼女の生活については、ほとんど読んだことがなかったので興味深かった。「はっきりわかったことは、ほかの人間の苦しみへの共感ほど大切なことは何もないということです」(p.61)「(晩年のユニセフでの活動)『第三世界』好きな言葉ではありません。わたしたちはひとつの世界なのですから」(p.208)。強いて言えば、伝記としては短すぎて、少し物足りないかな… 気軽に手に取れる本にしたかったのかもしれないけど。2019/03/08
たおみ
0
オードリー・ヘップバーンの伝記。自伝ではないけれど、多数の文献と、彼女の言葉がもとになっているから、それなりに信用できる本かしらと思いながら読了。世間の評価と本人の自己評価がイコールとは限らない。世間がいう成功とか幸せが、本人が望むものとは限らない。オードリーは、自分の価値観や意志をもって、それに基づいた行動を試みていたのだなと。彼女の美貌に一目惚れしたのが最初だったけれど、知れば知るほど彼女の人となりに魅了されて止まない。1μでも彼女に近づけたらいいなと願う。2022/06/12
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- 和書
- 私の赤くて柔らかな部分