内容説明
「昭和」をヒューマニズム豊かに切り取った写真家の全足跡をこの一冊に!!報道写真家としての出発点から遺作「東海道」まで、作品216点を収録。
目次
1 カストリ時代―焼け跡からの復興
2 戦時下の日本―時代の貴重な記録
3 AMERICA 1955
4 日本の貌―作家・画家・家元
5 歴史の舞台―風景に人の生きざまを
6 茶室と五百羅漢―絶妙の林流写真術
7 東海道―命と競争して完走
著者等紹介
林忠彦[ハヤシタダヒコ]
1918~90。山口県徳山市(現・周南市)に、祖父が明治30年(1897)に開いた林写真館の長男として生まれる。戦中・戦後を通じ、雑誌のグラビアページを中心に第一線で活躍。太宰治や坂口安吾ら無頼派文士のポートレイトをはじめ、「居合抜きの写真術」とみずからいう、被写体と対決した人物写真で知られる。戦後の風俗を活写した作品集『カストリ時代』は代表作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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チェアー
13
日曜美術館でもみたけれど、林忠彦は人物写真だけでなく、東海道や長崎、鹿児島という風景写真も力を入れたんだなと知る。さすがに人物写真ほどのインパクトはないけど、間接的ゆえに伝えられるものもあるんだなということは分かる。こういうのは年を取らないとわかんないかもなあ。周南市美術博物館にはルパンのカウンターが再現してあるそうな。そこで、太宰のポーズて写真撮ってみたい。2019/04/06
未クソ社会学徒
2
後半は殆どすっ飛ばして、前半の戦前・戦中を扱った写真を眺めていきました。文章から知識を得るだけではなく、写真から強烈な印象を受けることも、当時を知る上で大変有効だと改めて気付かされた次第です。2019/01/28
kaz
1
林忠彦の写真集。他の写真集で見たものも多いが、インパクトは強い。戦後のたくましく生きる日本人の姿に、ちょっと感動した。2019/07/19