内容説明
埋め立て予定地周辺の自然の真実に迫ったドキュメント作品200点余を収録。
目次
1 豊かな海を育む―やんばるの森と川
2 川と海のはざま―マングローブと干潟
3 浅瀬の海―砂泥帯と藻場
4 海のゆりかご―奇跡のサンゴ礁
サンゴとサンゴ礁について(野島哲)
未来へつなぐべき辺野古の自然(中村卓哉)
著者等紹介
中村卓哉[ナカムラタクヤ]
1975年東京生まれ。10歳のときに沖縄の慶良間諸島でダイビングを体験、海中の世界に魅せられ、水中写真家となる。国内各地の海に加え、パプアニューギニアの海も撮影。海のありのままの状態を記録し、海と陸、そして人間が結びついた環境を写真で伝えたいと作品を発表、執筆、講演活動も行う。日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aloha0307
22
翁長さん逝去 デニーさん当選 ”宝島”を最近読etc 沖縄センサーが立っていた。まず辺野古の位置をもっと南だと間違って捉えてた(反省)冒頭@やんばる ”雨にかかる虹” 燦めく七色の雨筋の清らかさに言葉もなし..次は 大浦川マングローブ 可愛い生き物の宝庫です✿ 海は生態系の最終型~この桃源郷が埋め立てられてしまうのか? 昔から住んでいた数多の尊い生き物の存在を忘れないで欲しい。政府は”粛々と”か?(大昔から大嫌いなこの言葉) 官房長官の一九分け(七三でなく)の九の部分に逆方向から櫛をあててやりたくなるよ。2018/10/07
おんま
2
はじまりの一滴は、山から川へ流れ、滝壺で流れを調節され、そしてマングローブの林を経て大海へ。辺野古は、まさに自然の宝庫である。珊瑚の産卵シーンは、読みながら著者中村氏とともに感動した。この美しい贈り物をずっと守り続けなければならない。2019/05/13
林克也
1
この自然(動植物)の輝きは、辺野古だから、なのか、辺野古も、なのか。とにかく美しい。中村さん、そして極々普通に暮らす人たちにとって大切な自然の一つである辺野古が、今、圧倒的な暴力(物理的な暴力というより、目先の金(カネ)が全てで、そのうえで、否、それ故に、感受性・思考力の欠如した状態が即ち暴力)に押しつぶされ消し去られようとしている。この写真集は、そのことに対して、人間の言葉で話すことのできない動植物たちからの援助要請だ。2018/10/25