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内容説明
上妻世海による2016年から現在までの論考集。書き下ろしのほか、書籍、雑誌、Webメディアなどで発表したテキスト全13本を所収。
目次
制作へ
1(来るべき芸術に関するセンテンス;消費から参加へ、そして制作へ;制作を媒介に神話的世界へ(インタビュー)
芸術作品における「魅惑の形式」のための試論)
2(虚構と実在;「東京の“際”」を制作せよ―関係の写像を超えて「未来」を拡張するためのプログラム;時間の形式、その制作と方法―田中功起作品とテキストから考える)
3(状況論から原理の探究へ;制作の共同体へ;人類学から考える表象と形式、美術の歴史(インタビュー)
神話的世界へ、僕の方法、そして、僕と異なる方法―喜びと希望を込めて)
制作的身体のためのエクササイズ(解題インタビュー)
おわりに
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kentaro mori
4
人類学が今、面白い。そのことを最も実践的に証明してみせた、新たな書き手の登場。消費から参加へ、そして制作へ。来るべき未来への、希望に溢れる制作論。2018/11/18
遠田周平
3
消費社会と呼ばれている現代において、近代から続く価値観や思想に対して制作空間という新しい概念とともに新たな思想を展開しており、今後の生活においての意識が転回する1冊だった。
袖崎いたる
3
鑑賞者から制作者へ。この構想はどうも聴き覚えがある。なんだろ。たとえばリクールの物語的自己同一性では、自分の物語の作者になることを読むことは可能だったし、大塚英志が物語に踊らされるなとアジって物語構造を類型として示したところでさえ作者もしくは2次創作者になることを読むことができたわけだし。いずれにせよ、本書所収の論考が拓く世界像は良い。2018/11/16
V
3
《制作的空間》をめぐるアナロジカルな引用の連鎖、あるいはブリコラージュ。それは多角的であり、魅力的である。画一化された無数の身体のため、あるいは《制作的空間》を経由して無数の身体を再制作するため、この意味で論考「制作へ」は「無数の異なる身体のためのブリコラージュ」の別のかたちである。つまらない正しさにしがみつくのではなく、魅力的な誤りを犯しうることを恐れない勇気を感じる。この本≒鏡の空間を経て私は制作へと降りていくことにした。その勇気と身体はすでに準備された。私はもう私ではなく、上妻世海でないのでもない。2018/11/16
TOMYTOMY
3
完全に引き込まれてしまう。理解出来ないところもあり、さらにここから読まなきゃ行けない物が増えていく。 人類学や芸術をベースに考える彼の哲学は、もう一度僕たちに対象や自我を問い直す示唆を与えているように思う。 これから、大きく転回して行こうとしている今、もう一度見直すべきところやこれからの人間の「制作」とはなんなんだろうか?2018/10/28