感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
55
☆5。別冊ele-kingということで、ちょっと構えてしまった。なにせこの雑誌、一見さんお断りみたいな所があり、読者置いてきぼりにしがちなので、これはどうかな?と思ったが、買って正解。確かに「入門書」ではないし、敷居も高いが、「大全」と銘打つだけの大容量。資料としても充分使える。中身は評論もあるが、インタビューとディスコグラフィーが中心。後者は各メンバーのかなりマニアックなものまで入っているので重宝しそうだ(カネも出ていくが・・・)。ファンとして素直に嬉しい!「Tago Mago」久しぶりに聴くか!2020/11/18
karatte
18
ちょっと期待値が大きすぎたか。既存のインタヴュー(唇噛み切りそうな表記)のノーカット完全版や、ソロワークのディスコグラフィーの充実ぶりには目を瞠るものがあったが、後世のディスクガイド100なんかは、カンほどの雑食バンドなら幾らでも共通点を捻り出せるわけで、個人的にはオリジナルアルバムを深く掘り下げてほしかったなあ……などと思っていたら、最後にダニエル・ミラー御大、ヒルデガルド女史、そしてダモ鈴木へのインタヴュー(再録)と怒濤のボーナストラック攻勢。2020/11/22
河村祐介
3
CANそれぞれのインタビューとディスコグラフィーを中心にその歴史を俯瞰、その音楽性に潜むなにかを暴くというよりもプロセスが垣間見えるというか。シューカイってシュトックハウゼンと本当に近いところにいたんすね。 ひざびさに物欲を刺激された音楽本=自分の中では良い本。2020/11/03
tyfk
1
SNSにながれるダモ鈴木の写真の顔をみていて、ふつふつと2024/02/11
梅田
1
カンに関するまさに大全的なムック本だけどこれを読んでもまだカンは大いなる謎に包まれてるという感覚が残る。たぶんダモ鈴木のつかみどころのなさに由来する部分が結構大きい。それはさておき、カンから派生する様々な音源のディスクガイドは超充実してるし、インタビューも盛りだくさんで読み応えはムック本の域を超える。監修・編集の松山さんにリスペクト。2021/05/13