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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
16
第1章では、のび太のもつラジカルな弱さ=やさしさを論じる。第2章では大長編ドラ(原作・映画双方)を論じながら、ドラえもんとのび太それぞれがもつ弱さを指摘しながら、藤子・F先生の乾いたニヒリズムとそれとは矛盾したかのようにみえる楽観主義(ひとは誰ものび太であり、そのことに絶望するが、それでも前に向かって進もう、世界をより良くしようとする思想)を丁寧に浮き彫りにする。青年向けにドラの連載と同時期に描かれた第3章の異色SF短編についての考察も本論をより陰影の深いものにしており、とても読みごたえがある見事な作品。2020/02/25
めぐ
3
大長編に隠れたテーマがあり進化していたとは驚き。幼児期から何百回と観ていたのにそんな視点を持った事はなかった。しかし子供の頃から環境問題に関心があったり、人間が争い続ける事へのニヒリスティックな諦観があったり、色々とやらかしてものび太なりに立ち直りが早かったりと積極的に読み解こうとしなくてもしっかり人格形成に影響を受けていた自分に気付いた。終始成る程と目から鱗な本。ドラえもん好きなら読んで損はなし2020/12/23
ウマカラス
0
【大人になった僕らが、ドラえもんをどう深掘りできるか?を学べる】 この本を読んだ目的: 僕の気づかなかった(大長編)ドラえもんを知りたい// 約20文字まとめ:「正義が悪と成り、暴走する愚かさを子供に教えていた」//余談:ドラえもんは子供時代と大人になってから二度と味わうべき。大長編シリーズがさらに好きになる2022/08/12
ベランダファーマーこうた
0
90年代の映画が懐かしい。ブリキのラビリンスとかこんな深い意味があったんだな。また、見返したくなった。2020/12/11
ねええちゃんvol.2
0
図書館:途中で返却;再度読みたい2020/08/23