感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっとる◎
35
面白い本が読めればそれでいい。どんな人がどうしてその作品を?とか結構どうでもよくて。でも日出男に関しては小説家であるってどういうことかってのを、作品を読みながら考えてしまう。何のために書くのか?どうして自分がそれを書くのか?そのツールがなぜ小説なのか?どの現在(今)にもそれと接続する過去と未来がある。千年前を十億年先を、広い日本を狭い世界を、全てを「今ここ」にして細部が増殖していく様、どんどん巨大化していく様。私は置いていかれながらそれでも追いかけたいって思う。現実を見据えるための虚構で強くなりたいんだ。2018/09/15