出版社内容情報
毛鉤の成り立ちと発展に加え、その背後にある科学と芸術 ――人はこれを美学と呼ぶ―― がたどった彷徨の歴史を描き出す長編 古代ローマから現代に至るまで、鱒を釣るための毛鉤は大いなる発展を遂げてきました。原始的なリアルさの追求から、技術の発展に伴う表現力の拡大、魚の生態理解に基づく科学的アプローチ、そしてアートへの接近に至るまで、趣味の世界であるがゆえに様々な理論と思想がかかわってくるのが、トラウトフライの世界です。
考え方の移り変わりと、歴史的に重要なパターンの姿を、豊富な図版と主要史料からの引用を組み合わせて概観するのが「ザ・ヒストリー・オブ・トラウトフライズ」です。この本が一冊あれば、世界におけるフライデザインのおもな流れを把握でき、またフライを製作する場合の貴重な参考図版としても活用できるでしょう。
第1部 ウエットフライの歴史
第1章 毛鉤のはじまり
第2章 近代化への道のり
第3章 近代フライフィッシングの幕開け
第4章 海外普及と国内停滞
第2部 ドライフライの歴史(前編)
第5章 ドライフライ創世記
第6章 ドライフライ革命
第7章 革命の伝播
第8章 ドライフライ純粋主義
第3部 ドライフライの歴史(後編)
第9章 ネオ・イミテーショニストの理論と実践
第10章 米国ドライフライの展開
第4部 ニンフの歴史
第11章 ニンフVSドライ論争
第12章 スキューズの申し子たち
錦織則政[ニシコリノリマサ]
著・文・その他
内容説明
気鋭の研究者により提示されるトラウトフライの刺激に満ちた歴史。
目次
第1部 ウエットフライの歴史(毛鉤のはじまり;近代化への道のり ほか)
第2部 ドライフライの歴史(前編)(ドライフライ創世記;ドライフライ革命 ほか)
第3部 ドライフライの歴史(後編)(ネオ・イミテーショニストの理論と実践;米国ドライフライの展開)
第4部 ニンフの歴史(ニンフvsドライ論争;スキューズの申し子たち)
著者等紹介
錦織則政[ニシコリノリマサ]
1969年、島根県生まれ。幼少の頃より海川の釣りに親しみ、在英時にフライフィッシングと出会う。海外勤務の機会を活かして釣魚本や釣具の収集にも熱中。帰国後は慎ましく月一釣行を愉しむ傍ら、川辺に立たぬ週末は釣魚史の調査・研究にいそしむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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