感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
158
『氷柱の声』でガツンとやられた(褒めてます)くどうれいんさん。5年振りらしい食のエッセイを楽しく読んだ。タイトルが気になり、カバーは桃だよねって独り言の私。こう言うの好きだわ。寝る前に少しずつ読むはずがつい・・あっと言う間に読了してしまった。一番のお気に入りは『キャベツとレタス』そして、あとがきも私の好みだった。2023/09/30
ぶち
103
読友さんのレビューでこの本に魅かれました。実は、この作者のことはまったく知らなかったんです。歌人で、小説、エッセイ、絵本などでも活躍されているんですね。歌人だからでしょうか、この"食エッセイ"に綴られている文章のリズムがとても心地よいです。私たちでも普段から使っているような等身大の飾らない言葉なのに、その一つ一つがなんとも魅力的に感じられます。-->コメント欄へ続く2023/10/17
tenori
92
くどうれいんさん、封印を解く。5年ぶりの食エッセイは彼女の『つくる食べる語る』がまるごと詰まっていて、そこからお裾分けをいただいているような幸せな気分になれる。なんせ「桃を煮るひと」なのだ。その光景を想像してみよう。おしゃべりのようなリズム感とわかりやすい文章、語彙と表現力の豊かさ。すぐに読みきれてしまうけれど、もったいないから一話ずつ、ゆっくり咀嚼する。食べるという避けては通れない日常を、くどうれいんとともに。2023/06/21
夜長月🌙@新潮部
67
くどうさんは「ひとりでご飯を食べられない」。そこで見知らぬ一読者に突然声をかけて食事に誘うことが結構あるといいます。読者なら赤の他人よりは私を知ってくれているという思いからとか。今回も食のエッセイですがグルメのように食にこだわりのある人と見られるのがとても嫌なようです。お米に塩だけでもよい。たくあんの一切れでもよい。どんなシチュエーションかとかどんな思い出が詰まっているかなどが大切なのでしょう。2023/07/27
はっせー
56
久しぶりのくどうれいんさんのエッセイ。やっぱりいい!本書は食にまつわるエッセイとなっている。よくこのような食にまつわるエッセイを読む。その際、お腹が空いたり、文章から匂いを感じるときはたまにある。だが、本書はさらにそのさきまである。それはくどうれいんさんと同じことをするということである。例えばとりあえず炒飯。くどうれいんさんが町中華に行ったとき、メニューが多くて決められないときのルールである。そのルールで私も町中華を食べた。やっぱり良かった!2024/08/11