内容説明
「気」という文字の起源、孔子・老子・荘子・孟子の考えた「気」、易や風水の「気」、東洋医学の「気」、科学の「気」、日常の「気」、武術の「気」、鬱と「気」…etc.鍼灸師として、「科学の目で見た解剖学・生理学ベースの治療」と「なんだかわからないけれど効く治療」を絶妙なバランス感覚で扱う著者だからこそ書けた、広大で多種多彩な「気」の世界!!本書を読むと、理屈だけではわからない「気」の世界を理解し、東洋医学や養生をより深く捉え実践できるようになります。
目次
第1章 気の起源
第2章 孔子・老子・荘子の気
第3章 孟子・道教の気
第4章 易と風水の気
第5章 東洋医学の気
第6章 科学の気
第7章 養生と気
著者等紹介
若林理砂[ワカバヤシリサ]
臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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出世八五郎
17
気について古代中国からどのように捉えられてきたか認識されてきたかの歴史を、中国語原文⇒書き下し文⇒現代語訳と解説する。昔、腰痛で整骨院か整体に行った。ベッドに腰かけた私の背後で多分、操り人形を高い所から操るみたいに私の背後で整体師さんが何かやっている。私の両腕は何かに触られることもなく上空に上がった。不思議だった。気孔、気というものはあるのだろう。・・・気は電気らしい。2024/10/26
アカツキ
12
鍼灸師の著者が気の世界を解説してみたという本。やさしい言葉で説明してくれているのはわかるし面白いなと思うが、わかったかというと正直わからない世界だった。今後、科学が神秘を解明していくこともあると思うけれど、ちょこっとだけ残しておいてほしい気持ちもある。2025/04/06
joyjoy
12
病院で働いていたころ、患者さんの身体に手を当てたときに「気持ちいい」って言ってもらえると、「この手、遠赤外線がよく出るんですよ」と冗談交じりに言っていたなぁ、と思い出す。こういう、目には見えないけれどある、あるいはありそうなものの話ってちょっとわくわくする。著者の養生の話もまた読みたい。 「動く」と気、についてのページに載っている古代の健康体操の絵図、いろんなポーズがあって、見ていて楽しい。紀元前の人たちも健康のために体操をしていたんだ!と興味深い。自分はできるだけ朝の「逍遥」を続けようと思う。2024/08/27
nichepale
12
気というものに、だいぶ前から興味がある。いろいろな本を読んでいるが、なかなか自分が知りたいことには辿り着けない。というか、自分の知りたいことが果たして定まっているのか疑問である。本書では、古典(孔子や老子)で語られる気、易と風水の気、東洋医学の気、科学の気、養生と気、と幅広く解説されている。どれも知識としては興味深いが、心に刺さるものはない。当たり前のようではあるが納得したのはこれ→「まず寝る、そして食べる、最後に動く」「夜に寝て、昼に動く」「気が鬱積しているのがうつ病。滞りを無くすためにはよく歩くこと」2024/01/06
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
11
ミシマ社だったので手にとった。2022/02/07
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