内容説明
交配をめぐるオスたちの激しい争い、わが子をまもるための巧みな子育て戦略、オスメスを決定する遺伝子の精巧な働きなど、「地球とは昆虫の惑星である」と言われるほど繁栄する昆虫たちの性にまつわるテーマをそろえ、豊富なビジュアルとともにQRコードから視聴できる昆虫の動画や鳴き声を通して、昆虫たちの魅惑と不思議に満ちた性の世界を紹介。
目次
はじめに―昆虫の性とその意味
第1章 男になるか女になるか―昆虫の性はどうやって決まるのか
第2章 男らしさ女らしさ―男女の違いができるわけ
第3章 愛をささやく昆虫たちのことば―離れていても想いは伝わる
第4章 交りの儀―交配相手をめぐる熾烈な争い
第5章 処女生殖―単為生殖とその進化
第6章 男の仕事・女の仕事―多様な繁殖様式と子育て、そして社会性の進化
著者等紹介
大場裕一[オオバユウイチ]
1970年生まれ。北海道大学大学院理学研究科修士課程修了。総合研究大学院大学博士課程修了。博士(理学)。中部大学応用生物学部准教授。昆虫DNA研究会代表幹事。専門は発光生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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海星梨
9
最初の方は結構学術的だったけど、中盤以降は結構「何も分かってません」っていう話が多かったのが残念。カブトムシとかクワガタムシとか、人気どころもまだまだ解明されてませんよーというのは、虫好き中高生にはアツいトピックかも? 有名な生物学者に育ってくれ。。。みたいな。あと、女性として、単為生殖って言って欲しい。処女生殖っていう単語はキモすぎる。女性が読むこと考えてない男性社会なんですか? ってポリコレ棒を持ち出したくなるくらい。2025/01/10
わらわら
6
昆虫たちの~というタイトルと表紙の虫たちに誘われて、図書館で借りてきたが難解やった。書いてあることは確かに面白い、虫の生体も気になる。難解ながら(理解不可能所はそのまま)興味あることだけ読んでいても「ホー!」「そうなんだ!」「ホンマ!」と思うことシバシバ、最後まで何とか読み終わりました。家にいるナミアゲハの蛹の性別はもう決まっているらしい。ゴキブリの性別違い、戦いの後には確認やりそうです。2019/10/15
雉森
0
「昆虫の性を面白オカシく書いた入門書ならいくらでもある。私たちはプロの研究者としてもう1歩、いやもう2歩進んだ内容の本を書こう。」 …とあとがきにある通り、多様な昆虫の性の有り様について、情熱と真摯なまなざしを以て書かれた本。写真やイラストが豊富、文中に出てくる種や専門用語にも簡潔な注釈があるので、高度な内容の割には読み易い方だと思う。 性決定のメカニズムからオスとメスの姿の違い、単為生殖や交尾方法など、多角的な視点から昆虫を見ると、彼らの多様性が種数や姿形のみに留まらないことを実感できる良書。2020/06/22
Woody
0
私にとっては面白い内容であるが、普通はそこまでの詳細は必要無いと思われる。32018/08/11
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