内容説明
2020年秋の住民投票が可決すれば、大阪は破滅する!×京都大学教授・藤井聡、れいわ新選組代表・山本太郎、立命館大学教授・松尾匡。橋下知事にかみついた元大阪府職員の、初の対談集。
目次
第1章 くらしを豊かにして「俗悪性」を一掃せよ(「大阪都構想」は、キケンな「毒まんじゅう」;財源を移譲されても、うまく使いきれない大阪府 ほか)
第2章 次の選挙、「都構想」、あなたならどうする?(大阪維新の会の経済成長戦略としての「都構想」;「都構想」の問題点の本質は、行政まるごと民営化 ほか)
第3章 住民のための経済・新しい「ばらまき」政策の実現を(今世界で人気のマルクス主義を松尾匡さんに聞きたい。;成長を止めるな!どころか、衰退している大阪の経済 ほか)
第4章 「都構想」を止めて大阪を豊かにする5つの方法(大阪の成長をさまたげる最後のブレーキ「都構想」;人の労働こそ有限―介護とカジノは両立できない。 ほか)
資料編(「都構想」の恐ろしい財源移譲の実態;大阪は成長しているのか? ほか)
著者等紹介
大石あきこ[オオイシアキコ]
元大阪府職員。1977年大阪市生まれ、大阪育ち。2002年大阪府入庁。16年間働く。2018年10月末退職し、大阪市淀川区で「音くらしデザイン研究所」設立。小学生の娘と夫の3人暮らし(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Eiki Natori
5
7年もわが国を破壊し尽くした安倍政権末期、ポスト安倍に連中が選んだのが、同じく10年間大阪を破壊し、国政で政権をアシストしてきた維新のようだ。橋下に盾突いた女性職員として知られる大石あきこさんは、れいわ新選組から出馬を決めた。山本太郎を嫌うリベラル界隈からバッシングを受けていたが、この人はそれまでも地道に活動している形跡が見られる。このままだと確実に可決される都構想という大阪市解体に対し、藤井聡、山本太郎、松尾匡の3名と対談。何が問題なのかを明確にして、都構想という維新による詐欺を暴き出している。必読。2020/05/07
ぱんぷきん
1
既に住民投票は終えているが、住民投票に向けての書籍ということを考えるとこの内容では賛成派に勝てないなというのが率直な感想。反都構想派にも色々な視点があるが、著者の大石女史はマルクス主義の観点からの否定派。こうした価値観は一般大衆には理想論主義者とウケが悪く、数字に基づいて維新の矛盾を指摘しても前提の部分で拒絶されかねない。国が関わらなければ実現できない考え方なことも都構想の話題としては飛躍しすぎの感もある。都構想に反対することに焦点を当てるなら維新のデマを数字で指摘して否定するだけで良かったように思う。2020/12/05
和
0
大阪都構想の隠された問題点と、れいわ新選組の基本的な考え方がまとめられています。都構想の賛否を問う、2020年に行われた住民投票に向けて出版されました。当時の住民投票ではほんの僅差で反対多数だったものの、この本が出版されてなかったら結果が変わっていたかもしれないと感じました。私の最大の収穫は、れいわの財政スタンスについて私の懸念点を整理できたことです。MMT理論については何となく分かりました。一方で「通貨発行権」を行使できるのは誰なのだろうと疑問に思いました。2022/10/09