内容説明
鳥のさえずり、小川のせせらぎ、木々のざわめき、そよぐ風…。自然がもたらすギフトを愛する、すべての人たちへ。森の音が標本にされちゃった!?
著者等紹介
たなか鮎子[タナカアユコ]
福岡県生まれ、宮城県に育つ。ロンドン芸術大学チェルシー校大学院修了。2000年ボローニャ国際児童図書展の絵本原画展入選。フランス・パリ在住、個展を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
74
図書館の新刊コーナー。お洒落な絵柄と「森」にひかれて。山歩きが好きで森の中の音に耳をすますことも多い。木々の間を渡る風や小鳥の声、川のせせらぎ、踏みしめる落ち葉、知らない動物の声、突然降りだす雨、雨粒を受ける木の葉。そして、森には水や土や空気の匂いもある。60ページの絵本は大人も楽しめる。お話自体は目新しさもないけれどあちこちにちりばめられたオノマトペでまるで自分も森の中に佇んでいるような感覚になれる。四季の精たちのほかのお話作ってほしい。2022/07/19
モリー
74
ココココココ。どこどこどこ。ココココココ。どこどこどこ。キツツキさん、キツツキさん、どこにいるの。森の中を歩いていると、コゲラやアカゲラが嘴で木をつつく音が聞こえてくることがあります。森の中で耳を澄ませば、他にもたくさんの音が聞こえてきます。“森のささやき標本室”には様々な森の音がガラスケースに閉じ込められ、標本されていました。モズの歌、苔に水のしみる音、秋の夜の雨音。・・・。閉じ込めたのは霧の精、フォッグ氏です。一体、何のためにそんなことをしたのでしょう。フォッグさん、いつかあなたにも会いに行きますね。2022/07/17
はる
61
優しい夢のような世界。絵もストーリーもおしゃれで、外国の作品みたい。森の中を歩くと誰かに見られているようで、ちょっとドキドキしますよね。フォッグさんは見た目も怖いし、悪者かと思った笑。ラストは予想通りだけれど、こういう不思議な物語は好きです。2022/08/08
ぶんこ
45
森で聞こえる音、そしてまた音がなく静かな森。それぞれの魅力がしっかりと伝わってきて、すぐにでも森に行きたくなりました。(コロナ禍で3年以上行ってない。先が短い年代になっているだけに悔しい。)私にとっての素敵な森は、霧雨の降る戸隠高原、晴れても曇っても、霧がかかっていても、どんな時でも癒される某所。ここは戸隠高原ほど遠くはないが、人が少ない隠れ家的な森。「森に包まれている喜びを感じる」というドイツの原生林の森ほどではないですが、森に包まれている喜びは感じます。2022/08/19
びわこっこ
43
朝の散歩で、最近は、鳥のさえずりをよく耳にするので、図書館に展示されていたので、思わず手に取りました!😍💖🐦 素敵な絵本に出会いました。森の音が標本になるなんて! その発想がスゴイ!🧐✨🏞️フォッグさんという霧の精が集めているのです。森の音は、庭のハーブの栄養にするらしい。でも、森の音を独り占めするのは良くない! 自然の音を聞いてハーブも美味しくなると、思う! 森へ美味しいハーブを摘みに行って、標本は作らないけれど、自然の音を聴きに行きたくなりました。2023/04/12
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