リベラルマインド―歴史の智恵に学び、時代の危機に耐える思想

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  • サイズ 46判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909355249
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

内容説明

100年に1度という世界的ウイルス惨禍を、果してどのように耐えぬくことだろう。あるべき自由を死生の間に追い求めたこの人が、もしも生きていたなら…。ますます浅薄な政治・経済状況に、今こそ鋭く切り込む名著復活。

目次

第1部 自由なき社会民主主義の天国(日本政治を方向づける社会民主主義の引力;「生活大国」を覆う無思想のヴェール;「自民党」の看板に偽りあり;急進主義の弊害と漸進主義の意義)
第2部 ルールなき情治主義の極楽(煽情の社会的機能;ルールによる社会的平衡術;日本における自民族中心主義;世論という魔語)
第3部 国体なき、そして指導者なき国家(国際化なるものの虚妄;日本における近代化の「外発性」;指導者の資格)

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939年、北海道に生まれる。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。著書や雑誌で旺盛な執筆活動を展開した保守派の評論家。元東京大学教養学部教授。東京大学を辞職後は秀明大学教授・学頭を歴任。テレビ番組「朝まで生テレビ!」などに出演。2017年10月まで雑誌「表現者」顧問。著書に『経済倫理学序説』(中央公論社・1983年度吉野作造賞受賞)、『生まじめな戯れ 価値相対主義との闘い』(筑摩書房・1984年度サントリー学芸賞受賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社・2009年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞)など多数。2018年1月21日に自裁を遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふみあき

11
四半世紀前の著書の復刊。西部邁と言えば右派のイメージだが、本書では安直な反西欧を戒め、国粋主義やアジア主義には反対。腹芸、根回し、討論不在の日本の政治風土にも批判的。「豊かさと等しさ」が自明の前提とされている点などは、隔世の感を禁じえないが、政治家たちがテクノクラート化し、「社会的正義」の言説ばかりまくし立て、庶民の常識から乖離しつつあるなんて指摘は、マイケル・サンデルの近著『実力も運のうち』に通じるところがある。生命は手段に過ぎない、なんてカントと真っ向から対立するようなことも、この頃から言ってたのか。2021/07/25

三原城の守り人

0
AAA2022/09/20

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