感想・レビュー
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なる
7
奸計により北京府の知事に囚われた盧俊義を救うべく石秀や時遷が動く。柴進の個人的な手勢「鶏狗」の設定がいい。こういう名も無き人たちが歴史を動かしているのかもしれない。敵側も然りで、韓伯竜〜曽頭市〜芒碭山と影で暗躍していた白骨猫が梁山泊を狙う理由が次第に見えてくる下りはさすが。参考文献の多さ!北京府との戦いはやがて官軍の切り札、大刀・関勝を出馬させることに。醜郡馬・宣賛と井木犴・郝思文との義兄弟の契りは三国志を思わせる。何より三人が魅力的。さらに聖水将・単廷珪と神火将・魏定国まで登場して物語は最高潮へ。2020/05/04