感想・レビュー
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なる
4
後の副首領となる玉麒麟・盧俊義と完璧超人その二の浪子・燕青が少し早めに登場。片や梁山泊は首領の晁蓋が曽頭市との対峙。原典で次第に置いてけぼりになる脇役の白勝にもスポットを当てるあたり、誰も取りこぼさないという作者の覚悟を感じる。完全ヒールの曽頭市の首領と五虎に史文恭や蘇定、オリジナルキャラクターの白骨猫にまでそれぞれ戦う理由づけがなされていて物語は最大の盛り上がりを見せる。晁蓋と史文恭の因縁はここに及んで堂々の帰結。どちらが正しいのか、魔とは何なのかというのが提示されているようで面白い。2020/05/03
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