感想・レビュー
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なる
4
前回で行者の格好を身に纏った武松が花和尚・魯智深や青面獣・楊志と邂逅して二竜山に塞を構える前半部では、毛頭星・孔明と独火星・孔亮の白虎村兄弟の設定にも唸る。宋江が良い狂言回しをしており、清風山での錦毛虎・燕順の快活さが心地いい。そのまま青州でのいざこざがメインとなって完璧超人の小李広・花栄、次いで鎮三山・黄信が登場。家族にもスポットが当てられて、この後の霹靂火・秦明のエピソードが際立つ。慕容彦達をただの悪役でなく、五胡十六国時代に絡めて深堀りするのはさすが。オリジナルキャラクター岩七狼の活躍も渋い。 2020/04/19
ちまき
1
武松たちの二竜山乗っ取りから秦明登場まで。劉高の奥さんの底意地の悪さに、この女をとっちめてやりたい!! と叫びたくなる。花栄は何をやらせてもかっこいいし、爽やか。秦明は見た目が怖いけど、凄まじいほど強いし、武人らしい不器用さがいい。遼国篇のために読み直しているけど、ここから既に繋がっているので、もっとじっくり読み解きたい。2018/10/10