内容説明
『二十歳の原点』の高野悦子や作家・高橋和巳が生きた60年代を詠う歌人の第一歌集。その視線は危機を孕んだ現代をも鋭く照射してやまない。これほどまでに勁き闘いの意志を内に秘めた叙情歌があっただろうか。
目次
1(喫茶店シアンクレール今はなく;緑陰に閉ぢて六朝美文論;桔梗や高橋和巳逝きてなほ ほか)
2(ふたたびの上洛まで;ふたたびの京都にて)
3(わが現代短歌;『下谷風煙録』(福島泰樹歌集)一首鑑賞
坪野哲久一首鑑賞)
著者等紹介
川俣水雪[カワタマスイセツ]
1960年栃木県生まれ。「塔」「月光の会」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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