内容説明
原発事故後10年をへても放射線による健康被害は軽視・無視されつづけている。政府のいうトリチウムの安全性、モニタリングポストの数値、被曝線量の単位シーベルトを信じてはならない―“内部被曝”も利用したがんの放射線治療に従事してきた医師による警告の書。
目次
第1章 棄民政策を続ける原子力ムラの事故後の対応
第2章 放射線治療医として
第3章 閾値とICRPの数値の欺瞞性
第4章 原発事故による放射線被曝を考える
第5章 隠蔽され続ける内部被曝の恐ろしさ
第6章 長寿命放射性元素体内取り込み症候群について
第7章 トリチウムの健康被害について
著者等紹介
西尾正道[ニシオマサミチ]
1947年生まれ。函館市出身。札幌医科大学卒業。1974年、国立札幌病院・北海道地方がんセンター(現北海道がんセンター)放射線科勤務。2008年、同センター院長。2013年から名誉院長。日本医学放射線学会放射線治療専門医。日本放射線腫瘍学会名誉会員。日本頭頸部癌学会名誉会員。日本食道学会特別会員。「市民のためのがん治療の会」顧問。1992年4月、日本医学放射線学会優秀論文賞。2006年9月、札幌市医師会賞。2007年9月、北海道医師会賞、北海道知事賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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