感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
153
私はラッキーだっただけなのか。医師は奇跡というけれど。1999年に癌を宣告された杉浦貴之さん。本書には感情そのままの文章が記されている。しかし、それがリアルなのだろう。ネガティブな情報があふれている中でポジティブな思考を忘れないようにする大変さ。身体に優しい場所を探し、試行錯誤して抗い、素直に救急車も呼んだ。観客を前に歌いたい、もう一度ホノルルマラソンに挑戦したい、一緒に苦しみ、一緒に笑った。その前向きな姿勢が回復につながっているのかもしれない。マイナスをプラスに変える。その思いが多くの人に伝播していく。2025/09/04