内容説明
日本資本主義の最高指導者渋沢栄一には、「真個の知己」「敬愛すべき教育家」とよぶ人物がいた。日本の工業教育の鼻祖手島精一である。世界の事情に精通していた手島は、日本の工業化に必要な人材を育てるための、全土に繁茂する工業教育の大きな森を構想しつつ、その中心となる一本の巨木を育て上げた。名校長とは何か、現代の日本に問い直す。
目次
第1章 近代日本の名校長
第2章 名校長手島精一の誕生
第3章 手島精一の工業教育思想
第4章 技術者教育の範例づくり
第5章 職工教育の範例づくり
第6章 アジア人留学生の教育
第7章 工業教育界への影響力
第8章 現代に生きる名校長の条件
著者等紹介
三好信浩[ミヨシノブヒロ]
1932年、大分県日田市に生まれる。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。広島大学教授、比治山大学学長などを経て、両大学の名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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近代日本の名校長: 名校長の群像 産業系学校の名校長 渋沢栄一の敬愛した手島精一校長 名校長手島精一の誕生 手島精一の工業教育思想: 工商界の世界競争 工商連携の教育 国産奨励の教育 技術者教育の範例づくり: 高等工業学校の独自な役割 現業訓練と品性修養 職工教育の範例づくり: 職工徒弟学校 工業補習学校 アジア人留学生の教育: アジアの中の日本 中国人留学生の教育 工業教育界への影響力: 活字による啓蒙と啓発 現代に生きる名校長の条件: 教育目的の明確さ 学校経営の卓抜さ 退官時における各界の称賛2022/07/05