感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芙蓉
5
紙にて。サウザンドブックスさんの翻訳企画の時から気になっていた作品。台湾の少女たちの話が4篇。二人の関係は姉妹?友人それとも恋人?言葉で言い表す必要はない。お互いの想いが通じていればそれでいい。2022/10/18
Ecriture
4
サウザンブックスから出たばかりの台湾発の百合漫画。 年齢、身分、種族、国籍、生死、様々な境界を越えて(こそ)発生する強い情念を描く。死者との結婚(冥婚)をめぐる葛藤や、馬と人間の不思議な恋の伝承などを通して、女性たちの、そして日本と台湾の歴史的関係性が浮かびあがる。2022/09/11
たけのこ
2
台湾マンガの一角。百合作品集!いいじゃないか!文化の違いはあるし歴史ものだと特に難しいと感じるところはあるんですけど、とにかく百合の強度が高い。いい作品ばかりを見ているからかもしれませんが、ほんと台湾マンガは日本のマンガに近いしクオリティが高くてすばらしいです。2022/11/13
Sushi
2
婚約や家柄からの逃避などエス的な文脈をベースとし、台湾独自の伝承・文化を中心にそえた異国情緒のつよい百合マンガ集。伏線や煙に巻くような描写がおおく、専門家の考証がかさねられた台湾文化の仔細がほとんどを占めるため、雲をつかむような読書体験に陥りかねない。個人的な興味として、妻と妾の家族構成が頻出しながら、それら二者間の関係性あるいは日本統治下で解体されていったらしい妾制度のその時代に焦点をあてる作品の不在は惜しい。とはいえ、エス作品にありがちな女幽霊を冥婚文化で脚色した巻頭作は青臭さもまぶしく、印象に残る。2022/10/25
緑虫@漫画
0
★★★☆2024/08/13