目次
挑戦する博物館と三つの機能―変化し、見直され、発展する博物館の姿
1部 博物館の魅力再発見(地域の文化を創り、育て、継承する博物館;鼎談 博物館にとって「挑戦」とは)
2部 挑戦する博物館(連携による挑戦―Collaboration;博物館教育の挑戦―Education;利用者の視点からの挑戦―Users)
人々は博物館に何を求めているのか―博物館の三つの価値をどう捉えるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
52
「個人的価値」「社会的価値」「学術的価値」が交差し、それぞれの価値か主張し合い、衝突し化学反応することが挑戦する博物館の原動力になる。なにわほねほね団の活動がすごく魅力的。2024/03/31
れっつ
20
博物館は、今や古くて仰々しく面白味のない施設、という存在ではなくなりつつある。全国の、地域の特徴を活かした体験型積極的発信をする"挑戦する博物館"が、ここにいくつも紹介されている。印象深かったのは、町の有志による、住民が主体となって行う町おこし的博物館や、子どもたちが自ら考え学ぶことに重点が置かれた、五感を使って体験する博物館、また展示物を撮影可能にし、自分が撮った展示物の写真に、国語辞典に載っている言葉とその理由を付けて、思い出アルバム辞典を作る、という斬新なものまで。私も博物館体験をしてみたくなった。2018/11/14
叡福寺清子
1
本書にある博物館は国立民族学博物館や大阪市立自然史博物館のような大規模ではなく,学芸員が2,3人で職員数が10名程度の小規模な施設である.どこも一様に財政は恵まれておらず,その割には成果を求められている苦しい内情を抱えている.そんな博物館の多種多様な試みを紹介している.そして読了後博物館に行きたくなった,ということは本書の目的は成功したといえよう.少なくとも「博物館行き」という単語にネガティブな意味を持つことは無くなった.2018/09/22
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