内容説明
本を愛してやまないライターが雑誌『地域人』の特集・連載で訪ねた日本各地の本屋、図書館、ローカルメディアを紹介。
目次
第1章 本屋 自分自身に帰る場所(インタビュー1 永井伸和(今井書店グループ相談役)―山陰から「本の世界」を見つめて
インタビュー2 辻山良雄(“本屋Title”店主)―本屋は本を売る場所からコミュニケーションの場に
長崎書店(熊本県熊本市) ほか)
第2章 図書館 郷土の「知」を未来に手渡す(島まるごと図書館構想(島根県海士町)
みんなの図書館 さんかく(静岡県焼津市)
虹霓社/虹ブックス(静岡県富士宮市) ほか)
第3章 ローカルメディア 小さくても届く言葉(『あめつちのことづて』(熊本県水俣市)
『SとN』(佐賀県・長崎県)
山福印刷(福岡県北九州市) ほか)
著者等紹介
南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
ライター・編集者。1967年、島根県出雲市生まれ。2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の前代表。全国各地で開催される「一箱古本市」の生みの親でもあり、各地で開催される多くのブックイベントにも関わる。石巻市で本のコミュニティ・スペース「石巻まちの本棚」の運営にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
2
地方の小さな書店主にインタビューしたり,図書館を訪れたり,フリーペーパーや自費出版を出している人を取材したりする。「大声で人とつながりたくはないけれども、なんとなく気持ちが通じる人と出会える場所」。「この店にいるときには、なるべくその人自身を解き放ってあげたい」。「古本屋って本を売るというより、お客さんに信頼を買ってもらっているきがする」。「小さな一冊の衝撃」に遭遇できるのが鳥取の定有堂書店。2024/12/21
Go Extreme
2
本はゆるやかにつながっている 売上ピーク1996年・右肩下がり 本屋・自分自身に帰る場所: 山陰の影と光 本を売る→コミュニケーションの場 地域性と文化性 図書館・郷土の「知」を未来に手渡す: プライベートとパブリックが同時に成り立つ空間 島全体を図書館に まちなかに子どもの居場所をつくる ローカルメディア・小さくても届く言葉: 地域の人+外への回路→意外な広がり いま、このことを伝えたい 集落の風景と水俣病の影を記録する 地域密着と地域連携2024/12/15
Go Extreme
1
本と遊ぶ 本のある場所 本屋の風通し 自分に帰っていく ローカルメディア 本屋の個性 居場所を求めて コミュニケーションの場 地域文化の手渡し 本の学校 本の国体 出版文化振興 みんなの図書館 一箱本棚 本を媒介とした交流 地域の記憶 外部の視点 小さな印刷所 独立系出版 ひとり出版社 ゆるやかなつながり 地域コミュニティ 本の品揃え 本屋の存在意義 本のある生活 地域の歴史 読書の感触 出版ギルド2025/04/11
じーも@この度本屋さんとかを開きました
1
いろんな場所の本のあるところ。おもしろそうなところは、たくさんあるんだな、と。2025/01/23
みんな本や雑誌が大好き!?
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全国各地の本屋、古本屋、図書館などを訪ね歩き、当事者へのインタビューや本に関する書の紹介などを通じて「本の世界」を垣間見ているルポルタージュ。ちょっと単純なリベラル観丸出しの本屋の店主もおみかけしましたが、そういう人も含めて「多様な価値観」に基づく「地域」の本の状況を知ることができました。ここに出てくる本屋(古本屋)で足を運んだことのあるところといえば「あべの古書店」「古本イサドととら堂」「模索舎」などでしょうか。『東北の古本屋』『増補新版東北の古本屋』も紹介されていましたが、これは名著でしたね。2025/01/04