目次
第1部 さまざまな医者(ホダッド先生と肉食恐竜;危険地帯;ニューヨーク州の実験 ほか)
第2部 ワイルド・ウェスト(障害のある医師;医療ミス;寄付する前に聞きましょう ほか)
第3部 透明性の時代(文化の推進力;Healthonomics;隠しカメラ ほか)
著者等紹介
吉田啓[ヨシダハジメ]
野村證券で東京とニューヨークとを拠点としてデリバティブ商品の開発およびトレーディングなどに従事した後、医療機関を対象としたファイナンスとM&Aなどの業務を開拓。その後設立された野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー株式会社で初代社長に就任。現在は同社のシニアアドバイザー。一橋大学社会学部、早稲田大学理工学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
95
医療とは多くの人が考えるほどに標準化された科学ではない。また病院毎に安全に対する考え方は異なる。安全に関する最も単純で的を得た質問は「あなたは自分が働いているチームに自分の治療を安心して任せられますか?」というもの。著者は医療界の閉鎖性に疑問を持ち続け、優れたチームワークと安全文化を確立するためメディカル・スクールを辞め、公衆衛生を学び、2006年WHOで彼の手術チェックリストが採用された。以前に比べ、医療界に透明性が高くなり、誠実な医療を求める新しい世代も育ってきている。彼の軌跡と取り組みを記している。2022/09/23