内容説明
刹那的な映像美学を追求した監督・鈴木清順の素顔。「子供時代の思い出」「初恋」「戦争体験」「日活解雇」「夫婦」…ユーモアと鋭い観察眼が滲む独特の言葉とともに切り取った、鬼才と呼ばれた男の、あたりまえのとある日常の記録。約20年にわたり親交を深めるなかで撮影された100点近くの写真と、なにげない日々の言葉、47歳離れた妻が初めて語る“夫・鈴木清順”ほか、出演者や映画関係者たちのインタビュー、幻の遺作『蜜のあはれ』の貴重なシナリオを収録。
目次
飄々と―鈴木清順かく語る
米寿祝い
夫婦
On the day―本多晃子が綴る「その日」の風景
Interview―それぞれの鈴木清順(野呂圭介;韓英恵;葛生雅美;鈴木崇子)
幻の遺作 鈴木清順脚本「蜜のあはれ」
著者等紹介
本多晃子[ホンダアキコ]
フリーフォトグラファー。北海道生まれ。主にエンタテインメント系、ポートレイト撮影を中心に、雑誌他で活動中。人物撮影を得意とする
八幡薫[ヤハタカオル]
ライター。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。出版社に勤務し、国語教科書やサブカル雑誌の編集に携わった後、93年よりフリー。映画誌などで、インタビュー、映画評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさやん80
2
鈴木清順さんは、色んなインタビューに答えてはいるが、その答えはいつもはぐらかしたような絶妙なもので、とてもユニーク。この本は、そんな食わせ物の爺さんに、若い女性(カメラマン、ライター)が挑んだ読み物。斬り込む二人をいなしながらも、それでも時折鋭い答えを返す清順さん。そのユーモラスな返しが微笑ましい。 47歳も年の離れた奥さんと再婚していたのをこの本で初めて知った。幸せな晩年だったんだろうな。2022/11/17
葛
1
写真:本多晃子 文:八幡薫 デザイン:大串幸子 編集:岩崎梓 初版発行:2018年7月31日 発行人:近藤正司 発行所:株式会社スペースシャワーネットワーク 印刷・製本:シナノ印刷 定価:本体2200円+税 2023/12/18
rui_hua_
0
台本が載ってるのがアツい👆2023/03/06