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内容説明
8人組ソウルバンド「思い出野郎Aチーム」の増田薫が定番から一歩外れた「美味」を求めて描くグルメ漫画エッセイの新たな金字塔!(?)
目次
大阪のあんかけカツ丼
あなたの知らない中華うどんの世界
広島の天津飯あんけか多すぎ問題
大陸系中華料理に潜む「酸菜」に気を付けろ!
酸菜と羊から読み解く中国食文化事情
福岡の魔改造中華料理?「ダル麺」を追え!
長崎「バンメン」は福建省の夢を見るか
神戸中華の隠れ定番?「シチュー」とは
包みまくれ!思い出のレタス包み
メリークリスマス!中華オムライスを食え
なんとなく、中華カレー
大盛りごはんと中華生姜焼きとわたし
チェーン店対抗 弁当にしてもうまい冷凍餃子選手権
きみはラーメン屋で酒を飲んだことがあるか
京都で唐揚げを食べるならラーメン屋に行け!
野方ホープのチャーハン
著者等紹介
増田薫[マスダカオル]
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。児童向け絵画教室勤務。フリーランスで主に紙媒体のデザイン、イラストなどを制作。8人組ソウルバンド・思い出野郎Aチームのサックス担当。ウェブメディア「ジモコロ」の連載をきっかけにマンガを描き始め、『いつか中華屋でチャーハンを』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
67
カレーや生姜焼きなど中華屋の定番でないメニューをめぐるコミックエッセイ。中国東北部の白菜の発酵食・酸菜からオムライスまで様々な料理が、店の人へのインタビュー等から得られた料理の背景の考察とともに味のある絵で紹介されて、食欲も興味をそそられます。最後は、一口に「中華うどん」といっても東京では醤油系、尾道では背脂たっぷりのラーメンスープにうどんを入れるというように地方や店、さらには作る人により違う料理になる、一期一会なのだということも描かれて、加えてチャーハン回で終わるところも気が利いていて楽しかったです。2024/03/01
ホークス
38
2020年刊。ユルいけど深い中華コミックエッセイ。著者は何回も食べて自分なりに仮説を立て、取材して確かめる。対象が中華屋なので親しみやすい。味も想像できて嬉しい。大阪の餡かけカツ丼、広島の餡だく天津丼、長崎のパンメン(チャンポン麺+中華丼の餡)、神戸のシチュー(牛バラ煮込み) など、形態や歴史がとても面白い。各地にあるメニューとして、中華屋のカレーやオムライスはそれこそ店ごとに個性的。ラーメンスープを使った中華うどんはぜひ食べたい。油脂の旨みを生かしたツマミの話にも惹かれた。何より著者の優しい人柄が良い。2024/10/29
小鈴
25
街の中華屋のカレーやオムライスを食べたことがありますか?私はありません。中華屋といえばラーメン餃子チャーハンじゃないですか?著者は中華の魔境に踏み入れる。各地域の中華屋でローカライズされたメニューの探訪。なのだが、最後はコロナで行けなくなり。。。連載が続いてほしかったなぁ。著者は思い出野郎Aチームのメンバーの人。Spotifyで流れてくる曲の人が魔境探訪しているのかとしみじみ。著者は想像していたより若かった。2021/10/15
kochi
19
中華屋さんで食べるカツ丼、中華うどんやオムライス、カレーという場外メニューから始まり、ハイパーで奥深い中華屋さんの魅力を追求して、最後に本書のタイトル通りチャーハンにたどり着き、業界に鋭く迫る(笑)。著者は多摩美大出身者の「思い出野郎Aチーム」というソウルバンドで演奏しているらしくネットでもなかなかの実演が聞けて、デビューが本作らしいが、まさに多才の人。一部カラーの本書を読んで、早速神戸の中華屋さんを訪ねる計画を立てざるを得ないぐらい。ネット掲載はほとんどカラーなので合わせて見ると良いです。2020/12/31
イチイ
16
街の中華料理屋さんでオムライスやカレー、あんかけカツ丼といったちょっと亜流なメニューを食べ歩くグルメ漫画。ただ食べるだけではなくて、中華らしからぬメニューに着目しているので、どうしてそんなメニューが誕生したのかその来歴を結構きちんと調べていくところが特徴。徒手空拳ながらコロナもあって、このままだと消えてしまうかもしれない珍しいローカル料理のそれまでといまを記録している。料理も写真を使わず、すべてカラーで手描きをされるなど、全体として真面目で丁寧な仕事をされる方なんだなと感じた。2022/12/14