内容説明
「なんかね、すごいのがいるの。かいじゅうみたいなやつ!」冬休み前の朝。学校のすみの池に、大きく口を開いている龍がいた!?そして、ほかの事件も起こっていて…。4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す!「ぼくは読者に挑戦する」名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるか―?対象:小学校中学年~(ふりがなつき)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
63
シリーズ5冊目は、校庭の池で目撃された龍?の正体と鍵のかかった職員室から盗まれるお菓子。謎解きミステリとして楽しめるのはもちろん、ただ可愛いとか可哀そうに思うだけではいけない、動物との関係など子供たちが知るべき問題点にも触れていて、児童書であることを再認識します。巻末のあとがきや知念さんやGurin.さんへの質問、ライツ社へ届いた子供たちのハガキなども読みごたえがありました。この本を通じて、確実にミステリ好きの子供たちが育っている、そのことを本当に嬉しく思います。2024/12/09
オーウェン
62
シリーズ5作目は学校の池に龍がいるという噂が。 更には職員室から盗まれるおやつ。 そして神社から消えた動物の像。 3つの事件が起きるが、それらは結実しているのは明白。 イラストがあるし、犯人の姿も予想できるので、子供にはピッタリな推理もので間違いない。 初めてなのが主役の3人のうち1人が加担という形。 シリーズを重ねるうちに、こういう変化を見せるのも面白い。2025/01/10
かな
51
シリーズ第5弾。校庭の池で空良君と美鈴ちゃんが龍を目撃した、時を同じくしてほぼ密室状態の職員室での盗難事件、さらに学校の近くの神社でイベント用の動物の置物がなくなるという事件まで発生。3つの事件が絡み合う謎に天満君が挑戦。さらに日本の生態系等に被害を及ぼす外来種問題についても言及。巻末のおまけもいつものミステリの紹介やあとがきのほかに、子供達から知念さんへの質問のコーナーやライツ社に届いたはがきをカラーで328枚紹介するという大盤振る舞い。今回も十分に楽しませてもらいました。2024/12/07
さっちゃん
49
シリーズ第5弾。今回は学校の池の中に龍の姿を目撃した事件、密室の職員室からお菓子が盗まれた事件、そして神社から動物の置物が消えた事件。/ラストギリギリで犯人がわかったけれど、児童書だけに辛い結末にならなくて良かった。ミステリ部分だけでなく、全編通して子ども達へのメッセージが込められているのが本シリーズのオススメポイントであり好きなところ。今回は著者への質問コーナーや届いた感想ハガキも多数掲載。掲載された子ども達は嬉しいだろうなぁ。次世代のミステリファンがたくさん育っていることが伝わってきてとても嬉しい。2024/12/22
ゆっき
45
早いものでもうシリーズ第5弾。おなじみ美鈴・天馬・陸のミステリクラブ。学校の池で見つけたかいじゅうみたいなやつ。職員室で起きる盗難事件。またまた不思議なことだらけ。謎解きはやっぱり楽しい。そしていつもの知念実希人さんからの素敵なあとがき。ミステリを楽しむ子どもたちがもっともっと増えてほしいです。2024/12/07