感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんどてん
5
葉っぱとかタイルとかラーメンの麺まで、緻密な線で一本一本描かれていて、味のある歪さがあるので、人の手で描いたのだとわかり、驚かされました。見つめているだけで心がジワーっとあたたかくなりました。一作ごとにタイトルがあって、絵を追って行くと実体や意味がわかり、発見、楽しさ、感動しました。何度でも本を開きたくなります。年ごとの多摩川の変化も、イラストで記されています。疲れが一気に吹き飛びました。著者のイラストは、集英社の読書情報誌「青春と読書」の毎号の表紙で出会いました。素敵です。2023/05/31
△土器土器ぴらみっど▼
3
好きな絵描きさんの本。素晴らしい〜!画集・漫画・日記が合わさった様な感じ。淡い着彩をされるイメージなのでp56〜65辺りの濃厚で少しダークな色味はちょっと意外だった(好きです)。癒されます。2023/09/17
s_s
2
薄いグレーの色合いのフィルターを通して描かれたような、絵日記のようでもある作品。全編フルカラーで描かれる記録の数々は微塵もちっぽけに感じない、作者自身の個性が反映されたようなものであった。どこか無機質で、いつか消えゆくものばかりではあるが、確かにそこにあったものや当時の思考が緻密な絵の姿をして収録されており、タイトルも含めてとても好み。特に66頁の「ゆうれい」が好きで、世界から自分が隔離されてしまって誰にも認識されていないような感覚を思い出した。言葉少なで仄暗い雰囲気だが、総じてリアルで好き。2025/05/20
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