目次
第1章 教諭編(危険行為をやめさせようと身体をつかんだところ、転倒して唇を切った;児童の不適切な発言が聞こえた;初任者の先生の指示に、数人の男子児童が愚痴を言う ほか)
第2章 養護教諭編(教室で遊んでいた女子児童が滑って後頭部を強打した;全校集会で、男子児童が勢いよく前に転倒した;追いかけごっこをしていた男子児童が親指を深く挫傷した ほか)
第3章 栄養教諭編(カレーが入った食缶を階段でひっくり返した;5年生の全学級を集めて栄養指導をすることになったが、喉を痛めて声が出にくい;栄養指導の授業中、子どもが「トイレに行きたい」と言った ほか)
著者等紹介
赤井悟[アカイサトル]
1955年生まれ。同志社大学工学部電子工学科卒業。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修了。寝屋川市立第十中学校教諭、同第三中学校教諭、寝屋川市教育研修センター指導主事、寝屋川市立田井小学校校長、奈良教育大学特任准教授などを経て、甲南女子大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーユーテイン
6
小中高の学校で起こる、対応に迷う事案とその解説が132例挙げられている。ケースメソッドとして、自分が教諭、養護教諭、栄養教諭だったらどう対応するのか、自分で考えてから最適解を読む形式である。どのケースにも毅然とした対応が求められているが、拠って立つところ(根拠)がなければ、そのような態度は取れないものだ。その時が来ても慌てないように、日頃からアンテナを高くし、本を読んだり、人の話を聞いて情報を集めたり、職場の同僚ともコミュニケーションを取って信頼関係を築いたりしておく必要がある。厳しくも温かく書かれた本。2021/07/27