内容説明
企画やリサーチ、コンサルティングなどの領域でも活躍する建築家へのインタビュー集。設計業務へ結び付けやすいという実利的な面があるだけでなく、よりよい設計ができるような環境を整えること、そして多様化する社会にプロジェクトを対応させ、歴史文化やコミュニティに貢献する事業を生み出すなど、建築家が“設計周辺”に職能を広げることへの可能性を探り、また必要となる「多様な専門領域」をもつための「組織の工夫」も同時に尋ねた一冊です。以下8組が登場。山道拓人・千葉元生・西川日満里/ツバメアーキテクツ、古澤大輔・籾山真人/リライト、豊田啓介・蔡佳萱・酒井康介/noiz、齋藤精一/Rhizomatiks Architecture、蘆田暢人/蘆田暢人建築設計事務所、落合正行/日本大学理工学部まちづくり工学科落合研究室、中村真広/ツクルバ、岡部修三/upsetters architects。
目次
はじめに 建築の跳躍を目指すトライアル(古澤大輔)
巻頭鼎談 士業と思想の二つの世界の横断を試みる“上流工程”での活動(古澤大輔(リライト)×岡部修三(upsetters architects)×千葉元生(ツバメアーキテクツ))
空間をつくる「Design」とプロジェクトをつくる「Lab」の二部門構成でソーシャルテクトニクスを体現する(山道拓人・千葉元生・西川日満里(ツバメアーキテクツ))
ハード(建築)とソフト(仕掛け)を融合させた“場所づくり”を実践(古澤大輔・籾山真人(リライト))
コンピューテーショナル・デザインを武器に、デザインと戦略を提供する(豊田啓介・蔡佳萱・酒井康介(noiz))
アートの手段を用いながら建築や都市のフレームワークを構築する(齋藤精一(Rhizomatiks Architecture))
エネルギー関連のデザインリサーチから建築企画の上流を目指す(蘆田暢人(蘆田暢人建築設計事務所))
研究室でリサーチやコンサルティングを担い、良い設計与件をつくっていく(落合正行(日本大学理工学部まちづくり工学科落合研究室))
自社プロジェクトで都市・建築へのエールを送る(中村真広(ツクルバ))
デザインと戦略、建築家として新しいフィールドとかたちを求めて(岡部修三(upsetters architects))
著者等紹介
古澤大輔[フルサワダイスケ]
1976年東京都生まれ。2000年東京都立大学工学部建築学科卒業、2002年同大学大学院修了。同年メジロスタジオ一級建築士事務所設立、馬場兼伸、黒川泰孝と共同主宰。2010年(株)リライト参画、2011年建築・不動産部門分社化。2013年より日本大学理工学部建築学科助教(古澤研究室主宰)。同年メジロスタジオをリライトDに組織改編、現在リライトD代表
岡部修三[オカベシュウゾウ]
1980年愛媛県生まれ。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科環境デザインプログラム修士課程修了。2004年upsetters architectsを上川聡、茨田督大と共同設立。「新しい時代のための環境」を目指して、建築的な思考に基づく環境デザインと、ビジョンと事業性の両立のためのストラテジデザインを行う。2014年よりブランド構築に特化したLED enterprise代表、グローバル戦略のためのアメリカ法人New York Design Lab.代表を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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