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内容説明
“野武士のよう”とも賞賛される猟で見せる鋭い野生と、二君に仕えずの忠実一途の気質―。多くの日本犬好きに一目置かれ、愛されてきた甲斐犬の、謎に満ちたその魅力について、「天然記念物」指定後の犬種としての姿形の本質について、そして、「天然記念物甲斐犬」誕生の夜明け前、ブチ毛と呼ばれた元祖甲斐犬たちの真実の姿について。甲斐犬とともに人生を歩んできた稀代の“一犬飼い”が記す、七十余年の実践の粋!
目次
はじめに 甲斐犬のふるさとで
第1章 甲斐の国とブチ毛
第2章 甲斐犬になる前の甲斐犬の話
第3章 「理想の甲斐犬」の姿と形を読む
第4章 甲斐犬の“謎”は語る
第5章 甲斐犬とともに生きる知恵を
むすびに代えて 甲斐犬を愛するみなさんへ
著者等紹介
雨宮精二[アメミヤセイジ]
昭和12年(1937)、山梨県西山梨郡玉諸村(現在の甲府市)に生まれる。生家は代々の“ブチ毛飼い”農家(天然記念物指定前の甲斐犬の地元での呼び名)。数えて五代目の“甲斐犬飼い”にあたる。これまで手がけた甲斐犬の作出頭数は350余り(短命も含む)。天然記念物甲斐犬の正式な作出者であることを示す犬舎名(甲斐犬愛護会内に登録されている)は「高畑犬舎」。天然記念物指定甲斐犬愛護会会員。天然記念物指定甲斐犬愛護会展覧会(甲斐犬愛護会主催)における受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青いランプ
1
この作者が甲斐犬を愛していることがよくわかった。2024/02/28
キムキム
0
著者の雨宮精二氏は、江戸末期から数えて五代目の゛甲斐犬飼い゛である。 山梨県では、毎年二回4月と10月に、甲斐犬愛護会の主催で、天然記念物指定甲斐犬愛護会展覧会が行われるが、竜王号、姫号、甲州チビ号、市姫号と、幾度も受賞を獲得してきた。 甲斐犬の作出頭数は350余りというのだから、プロ中のプロと言えるだろう。 理想の甲斐犬の姿と形を追い求めてきて、本当の甲斐犬のことを伝えたいと原稿を書きためてきて出来たのが本書。 甲斐犬が天然記念物とされる前の「ブチ毛」時代を知る古老の語りは貴重だ。