バナナタニ園

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  • サイズ A5変判/ページ数 107p/高さ 12X22cm
  • 商品コード 9784908827181
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『楽園、ここにあります』

詩・谷郁雄 
写真協力・まえがき 吉本ばなな
絵 寄藤文平
『楽園、ここにあります』

谷郁雄の詩に吉本ばななの写真、寄藤文平の絵
身近な楽園にきょう、いきませんか
ワニ型の横長製本が手に馴染み、ページを繰るほどに愛着がでてくる
楽園へのパスポート


私たちが子どもの頃に思っていたいちばん大切なこと、大人には見えなかったけれど自分にはよく見えていたことが、
そのままの形で保存されて谷さんの詩の中には入っている。
吉本ばなな「まえがき」より

ばななさんから少しずつ送られてくる写真を見るのは楽しい時間だった。あるときは猫だったり、あるときは花だったり、
またあるときは食べ物だったり異国の風景だったり。僕も新しい詩が書けると、それをばななさんに送って読んでもらった。
谷郁雄「あとがき」より


本文より

[ 星座 ]

いつも
どこかで
誰かが誰かのことを
思っている

人は一人で
生きられないから
一人ひとりの
小さな光を集めて
大きな星座を作り

この
寂しい宇宙の
暗闇の中で
生きていく

互いの光で
照らし合い
励まし合って
迷子の星が
生まれないように
見守り合って


[ くちぶえ ]

誰かが
くちぶえを吹きつつ
歩いてゆく

ぼくが
よく知っている歌
昔のアニメの
テーマソングだ

くちぶえの
上手なその人も
同じ時刻に
テレビにかじりつき
この世の悪と
戦っていたのだ

お母さんが作る
カレーの匂いが
ほのかに漂う
夕暮れ時の
小さな家の中で


[ 同じ空 ]

一人ひとり
バラバラに
生きているようでも
どこかでつながり
世の中を動かしている

たとえば
下町の小さな工場で
あなたが作った
2Bの鉛筆で
ぼくは毎日
詩を書いている

あなたは
そんなこと
知らないで
毎日
鉛筆を作り続ける
仕事のあとの
缶ビールを楽しみに

あなたと
ぼくは
同じ時代に生きながら
一度も
出会うこともないだろう

ふと
子供に戻って
同じ空を
見上げることが
あるとしても


星座
サッカー
くちぶえ
ゲーム
卒業式
旅立ち
ぼくの木
いやなこと
隠し味
メール

約束
仕事
休息
遠い場所
人の命
乗り換え
夕日
見知らぬ自分
結末
雑踏
草原
上り坂
同じ空
気づかないふり
影と太陽
忘却
たそがれ
限りあるこの世の旅
いまから帰るよ

谷郁雄[タニイクオ]
一九五五年三重県生まれ。
同志社大学文学部英文学科中退。
九三年、詩集『マンハッタンの夕焼け』が第三回ドゥマゴ文学賞最終候補作に。
詩集『バンドは旅末うその先へ』(写真・尾崎世界観)、
エッセイ集『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』など著者多数。

吉本ばなな[ヨシモトバナナ]
一九六四年、東京生まれ。
日本大学藝術学部文芸学科卒業。
八九年『キッチン』で第六回 海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
著作は三〇か国以上で翻訳出版されている。
近著に『イヤシノウタ』『下北沢について』などがある。
noteにてメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」を配信中。

目次

星座
サッカー
くちぶえ
ゲーム
卒業式
旅立ち
ぼくの木
いやなこと
隠し味
メール〔ほか〕

著者等紹介

谷郁雄[タニイクオ]
1955年三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。93年、詩集『マンハッタンの夕焼け』が第三回ドゥマゴ文学賞最終候補作に

吉本ばなな[ヨシモトバナナ]
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第六回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。著作は三〇か国以上で翻訳出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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aloha0307

13
風変わりなタイトルは、谷さんが2歳の娘を連れていった バナナワニ園 からだそう。書中の写真はbyばななさん 谷さんの詩は、谷川俊太郎さんと作風がどこか似ていて(さらに生活密着の感)、”つかのまの心の居場所 ささやかな日だまり”になってくれました。 大鍋でたくさん作ってくれた母さんのカレーの香り...ああ2017/05/03

ちいこ

4
ものすごく久しぶりに詩集を読みました。じんわりと心に染み込みました。2018/12/19

エリザベス

1
う~ん・・・・・ 2017/04/21

ビシャカナ

0
谷郁雄の詩に、吉本ばななが撮った写真を添える。肩肘張らない自然体のシナジーを生んでいるようだ。“いつも乗る駅降りる駅/けれど途中の駅にもいつか降りてみたい/そう思いつつ今日もまたただ通過するだけ/それはすぐそばにある遠い場所”2022/05/05

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