内容説明
「有徳とは何か」に挑む独創的な論究。共同研究による「有徳論」の国際比較、日本とイギリスの試み。
目次
1 江戸期における「有徳」論―儒者芦東山と士農商・経世家との比較(儒者にみる「有徳」論―芦東山「二十二箇条の上言」;士農商にみる「有徳」論―川路聖謨、二宮尊徳、佐藤信淵、石田梅岩 ほか)
2 イギリスにおける「有徳」の歴史(「市民的徳性」(シヴィック・ヴァーチュウ)の伝統
近代市民社会の徳性 ほか)
3 イギリス現代社会の「有徳」性―アンソニー・ギデンズの所論を手懸りとして(ギデンズ社会理論の射程;イギリス現代社会とグローバリゼーション ほか)
特別寄稿(松野尾裕 賀川豊彦における「有徳」について―互助友愛の教育と実業;三澤勝己 広瀬淡窓著『儒林評』の江戸儒学三変論―朱子学に見える「有徳」性を考える ほか)
4 まとめ―有徳論の国際比較
著者等紹介
矢嶋道文[ヤジマミチフミ]
関東学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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