目次
序章 どうして生きてきたのですか?―父との別れと出会い
1 介助することと哲学すること―「自立ホーム」で学んだこと
2 「人間」の出来事としての死―在宅緩和ケアの現場で考えたこと
3 土地における「生」の継承―死者と共にある農村との出会い
4 いのちに与って生き、死ぬ―マタギの背中を追いながら考えたこと
5 限界づけられた生の希望―共に生きること、本当に生きること
6 森と湖の国の「福祉」―他者と共に生きるためのレッスン
7 人間の生の拠り所としての「ホーム」―ホスピス運動の源流から展望する
終章 死すべきものたちの哲学―死とともに生きるための実践
著者等紹介
竹之内裕文[タケノウチヒロブミ]
1967年生まれ。静岡大学農学部・創造科学技術大学院教授。東北大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門は哲学、倫理学、死生学。静岡市内で、死生学カフェと哲学対話塾を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
10
存在してしまった以上ぼくたちは必ず死ぬ。いつ死ぬかなんて誰からも知らされないままに突然死は訪れる。そんな不安定で理不尽で絶望的な在り方をしっかりと見据えた上でなければ自分がどう生きるかなんていうテーマについて考えることはできない筈なのに、大抵の人々は逃げることが許されない死から目を背けて生きている。結果的に生についても大切な部分を覆ったまま思考している。死について思考することは生について思考すること。自らの生き方、在り方について思考すること。死について誠実に真摯に学ぼう。いつかそれはやってくるんだから。2021/01/26
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