目次
愛知大学豊橋校舎の歴史的建造物―100年の歳月(とき)を超えて(陸軍第15師団の設営;愛知大学豊橋キャンパス内に残る旧陸軍施設建物について)
豊橋に師団があった頃(師団の設置が決定される;大工事をして軍隊を迎える;軍隊のシステムと兵員の召集;兵営生活の光と影;環境整備と、さまざまの出来事)
偕行社の建造物文化財調査
著者等紹介
山田邦明[ヤマダクニアキ]
1957年、新潟県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、博士(文学、東京大学)。現在、愛知大学文学部教授。専攻=日本中世史。日本中世の政治や社会に広く目を向けるとともに、豊橋を含む地域の歴史を解明する作業も進めている。最近では、愛知大学特別重点研究「愛知大学等における歴史的建造物の調査・研究」の研究代表者として、近代の陸軍と豊橋地域に関わる研究を進めている
泉田英雄[イズミダヒデオ]
1954年、宮城県生まれ。筑波大学大学院芸術学研究科修了、博士(工学、東京大学)。現在、宮城県及び愛知県の市町村の文化財保護委員。専攻=建築及び技術史、建築修復保存。近代日本の建築及び技術史を、西洋及び東洋の枠組みでとらえ直すことを課題としている。以上の研究に関連して、人が創造してきた建築物を後世に残す実務にも関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まちこ
2
1908年から1925年まで豊橋に存在した陸軍第15師団の敷地建物を使っている愛知大学がその建造物の歴史的価値を調査し一般向けにまとめたもの。すごく読みやすい。今やこんなに残っているのは貴重だそうで愛大に感謝の念が湧く。排水の話が面白い。この辺の下水溝がもの凄く大きいのは師団が来たからで、市内の川も整備し小浜川に至っては新しく掘ったそうで、豪雨のときテレビに出てたあの街中の川が軍由来とは、とびっくりした。あと星野茂吉日記。上等兵の細かい手記で、平時の軍の生活が思ったより平穏で美味しいもの食べてるのに和む。2023/06/28